小学生女子の”反抗期”とはどんなもの?
小学校に入学して数年。学校にも慣れてきた頃、家での娘の様子がなんだかおかしい……。今までは、ママやパパにべったりで甘えん坊だったのに、反抗的な態度が増えた。
それは、成長とともに始まる、“反抗期”です。
小学校の中学年や高学年になると、本格的に自立心が芽生え始めるので、親への口答えや反抗も強くなっていきます。
また、女の子は、男の子に比べて集団行動が多く、何かとトラブルを抱えがち。その中で、次第に自分へ劣等感を抱くことも増え、その反動が親に向かってしまうのです。
ただし、中学生〜高校生に見られるような思春期の反抗期に比べると、まだ可愛い反抗と言えるでしょう。
例えば、「宿題をしなさい」と言うと、「うるさいな〜」と言ったり、自分に都合の悪いことは無視をしたり。些細なことで怒りやすかったり、外ではいい子でいるのに、家に帰ると、途端にワガママになるなどです。
そして、娘の反抗期で困ってしまうのは、圧倒的に母親です。娘は、一番身近な同性に対して、ライバル心を抱きやすいのだそう。
ですので、父親に対しては無視だけにとどまったとしても、母親には食ってかかる、という傾向があるのです。だからこそ、母娘のバトルは激しいものになるんですね。
とはいえ、親としては、素直で甘えん坊だった娘に冷たい態度を取られたり、反抗をされると、悲しい気持ちになってしまいます。
「どうしてこんな風に変貌してしまったんだろうか。」と頭を抱える方も、多いのではないでしょうか?
では、小学生女子の反抗期には、どのように対応したらいいのでしょう。
やってはいけないのは、頭ごなしに無理強いすること!
反抗的な態度を取る娘に対して、言うことを何とか聞かせようと、無理強いをしたくなる気持ちは分かりますが、これはやってはいけません。
子どもの反抗期というのは、成長している証でもあります。
小学生という年齢は、自立したい気持ちと、まだ子どもでいたい気持ちが入り混じった、デリケートな時期。
低学年の時のように、嫌なことは嫌だとハッキリ主張することも少なくなり、子どもは、自分の中で我慢をすることも増えています。
学校でたくさんのお友達と集団生活をしている中で、友達に気を遣ったり、我慢をしたり、実は、親が思う以上に、子どもはストレスを抱えているのです。
そのストレスのはけ口として、親に当たってしまうのも事実。
娘だって、好きで親に反抗しているのではありません。自分ではどうにもできないような、もどかしい気持ちをどうしたらいいか分からず、イライラしてしまうのです。
小学生ともなると、娘も1人の女性。親から見れば、まだまだ小さな子どもですが、立派な人間なんです。
ですので、反抗期は、あくまで生理現象の1つだと捉えて、頭ごなしに叱ったり、親の思う通りにさせる、といったことのないよう、気をつけましょう!
娘の身近な存在である母親こそ、冷静な対応を!
先ほどもお伝えしましたように、小学生の娘は、母親に対して反抗することが多くなります。
母親としては、娘に口答えをされたり、反抗をされると、イラッとしてしまい、大ゲンカに発展してしまう……といったことも。
ですが、母娘で激しい言い争いになってしまっては、娘をなだめることも、落ち着かせることもできません。
反抗期というものは、自分の非を認めたがらないのも、特徴の1つ。親が叱れば叱るほど、娘の態度は悪化し、口答えも多くなってしまいます。
こんな時、母親が取るべき最善の策は、感情的にならず、冷静な対応をすること。
「どこで覚えてきたんだろう?」というような、悪口を言ってくることもありますが、言い返したい気持ちをグッと堪えて、冷静に対応しましょう。
ヒートアップしている娘には、「何があったの?」「怒ってる理由を教えて?」というように、冷静に対応するのが1番です。
そして、子どもが自ら自分の非を認められるように、親として上手に誘導してあげましょう!
反抗期の娘は、何か問題が起きると、責任を環境や他人のせいにしがちですが、自分にも非があることを分からせてあげるのは、親の役目です。
娘が自発的に謝ることができるように、導いてあげましょう。
手を離して見守る
これまでは「あれをしなさい。」「こんな風にやるんだよ。」というように、子どもがする何事においても、親が道標となってきましたよね。
物事を選択したり、決定することが難しい子どもだからこそ、口を出してきたことと思います。
ですが、反抗期を迎えた小学生の娘であれば、“子離れ”の準備をそろそろ始める時期。
同じ小学生でも、女の子は男の子に比べて精神的な成熟度が高いので、親が思っている以上に自主性が発達しています。
まだまだ子どもに見えますが、1人の人間として、人格を尊重してあげることが大切です!
娘が悩んでいるなら、「こうしなさい!」ではなく、「こうしてみたら?」というように命令調ではなく、提案するように伝えるだけでも、親の言うことを受け入れやすくなります。
乙女心というものは、とても複雑ですよね。それを100%理解しようとするのは、いくら親であっても難しいものです。
娘が反抗期を迎えたということは、健全に成長しているということ。
親としては、これまでのように干渉しすぎず、“見守る”ことを大切にしていきたいですね
いかがでしたか?反抗期を迎えた小学生の女の子の心は、とても繊細です。親としては、娘が何を考えているのか、見えなくなって悩むことも多くなりますが、成長の証だと思えれば、少しは気が楽になります。
親の私たちも、日々、勉強の毎日ですね!
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