ズバリ!「海外旅行保険」を申し込むタイミングって?
旅の準備のひとつとして、「海外旅行保険に加入する」という方も多いでしょう。
海外旅行保険は、ケガや病気、持ち物の盗難や破損、賠償責任など、海外旅行中の思わぬトラブルによる損害を補償してくれる、心強い味方です。
ところでみなさんは、海外旅行保険に「いつ」加入していますか?
① 旅行会社で、旅行と一緒に申し込む
② 自宅出発前までに、インターネットで申し込む
③ 出発当日、空港の保険カウンター・自動販売機で申し込む
どれも、間違った加入方法ではありません。しかし③においては、実はあまりオススメな加入方法ではありません。
その理由について、解説いたしましょう。
「海外旅行保険」の名前のトリックに陥らないで!
海外旅行保険は、「海外」という名前がついているだけに、海外で起きた病気やケガ、事故に対してのみ補償が受けられると考えがちです。
しかし実際は、「海外旅行の目的をもって住居を出発してから住居に帰着するまで」が補償の対象となります。
例えば、初めての海外旅行でお子さんが大はしゃぎ……というのは、よくあること。
そこで、慣れない大きなスーツケースを持って空港まで向かう途中の駅で、階段を踏みはずし、転んで腕を骨折し、病院に行くことになったとします。
もしも自宅出発前までに保険に加入していれば、上記で述べたとおり、海外旅行のために家を出発した後なので、日本国内であっても補償の対象になります。
しかし、空港で加入するつもりだった場合、転んだ時点では保険に未加入のため、補償の対象にはなりません。
このように、自宅出発前までに保険に加入するのと、当日空港で加入する場合では、補償の開始時期に大きな違いが生じるのです。
せっかく加入するなら、使える補償は最大限に活用したいですね!
ちなみに、海外旅行保険の補償期間である「海外旅行の目的をもって住居を出発してから住居に帰着するまで」の"住居"とは、どこを指すのでしょうか。
戸建ての場合は「敷地内」、マンションの場合は「住んでいる戸室内」を指します。
つまり、戸建ての場合は、玄関を出てから門までの間でケガをしても、補償の対象外となります。
一方、マンションなら、玄関を出てしまえばマンション内でケガをしても対象になる、というわけです。
出発前の"まさか"の時にも対応!「偶然事故対応費用」の補償って?
海外旅行保険と併せて、「偶然事故対応費用」の補償がついたプランに加入すると、さらに安心です。
例えば、空港に向かう電車が人身事故で運休になり、タクシーを利用した場合。
タクシー代金のように、海外旅行中の予期せぬ偶然な事故で支払った諸費用も、限度額内で補償されます。
この場合も、自宅出発前までに保険に加入しているからこそ補償される内容ですね。
旅行前は何かとバタバタとして忙しく、空港で保険に加入するという方は意外に多いのです。
お伝えしたように、自宅出発前に加入しておけば、家を出て空港に到着するまでに起きた国内の事故でも、海外旅行保険で補償されます。
フルに保険を活用できるよう、事前に加入し、安心して旅行を楽しめるよう備えましょう!
また、せっかく加入した保険ですから、もしもの時に保険会社のサポート先や提携している病院一覧をすぐに確認できるように、「保険のしおり」と「保険証券」は、忘れず持って行ってくださいね。
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