成長に重要な役割がある《ハイハイ赤ちゃん期の体幹トレーニング》腹筋について
おねんね期が過ぎ、生後4~5ヶ月頃になると、赤ちゃんは寝返りをするようになります。仰向けの状態から、一生懸命に足を持ち上げて体をひねる姿は、なんとも微笑ましいですよね。
寝返りは、腹筋の発達や体幹バランスを整えるための、赤ちゃんにとっての最初の運動でもあります。
赤ちゃんは腹筋がないので、ウンチをしたくても、いきむことができません。腹筋が強くなることで、便秘の改善にも効果があります。
また、適度な運動は、心の安定や睡眠の質を良くします。ぐずりや夜泣きでグッスリ眠れないのであれば、すぐに起こすのではなく、一生懸命な姿を見守り、応援してあげましょう。
成長に重要な役割がある《ハイハイ赤ちゃん期の体幹トレーニング》背筋について
腹筋がある程度ついた生後5ヶ月頃から、全身のバランスをとるように背筋が発達します。
赤ちゃんをうつ伏せにすると、始めのうちは両ヒジで上半身を支えますが、次第に両手足を宙に浮かせてバランスをとり、えび反りのポーズができるようになります。
人間は重たい頭を支えて立つために、丈夫な骨とのバランスをとるための背筋の力が必要です。この時期見せる姿勢は、成長と共に起立姿勢をしっかり身につけるための、大切な準備運動でもあります。
両足を持ち上げることで、背骨の土台である骨盤まわりの筋力が発達します。骨盤まわりが鍛えられると、将来、腰痛に悩まされる心配が少なくなると言われています。
また、胸を張りながら状態を起こすので、胸部が鍛えられ、肺などの呼吸器も丈夫になります。ママからもらった免疫がなくなる生後6ヶ月頃からは、風邪を引きやすくなるので、この時期から肺や呼吸器を丈夫にするためにも、うつ伏せにする運動はとても効果的です。
成長に重要な役割がある《ハイハイ赤ちゃん期の体幹トレーニング》腕力&脚力について
一般的に生後5~6ヶ月頃になると、腹筋と背筋のバランスが整い、安定して体を支えられるようになり、ずり這いをして移動を始めます。
始めのうちは、左右のどちらかへ回転するように動きますが、両方の手足を思い通りに動かせるようになると、前後左右の方向へ自由に進めるようになり、好奇心旺盛に移動運動を始めます。
ずり這いで進む時、カエルの足のようにガニ股で床を蹴りますが、この様にして太ももの内側の筋力が鍛えられていきます。人間が二本足で安定して立つためには、太ももの内側の筋力を発達させることでできる腰のしなやかさが必要なのです。
また、指先(特に親指)を上手く使って床を蹴りあげる動きは、成長してからも、姿勢を正して歩くためにとても重要です。足つぼの効果をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、足の親指は脳の発達と深いつながりがあるんですよ。
このように、赤ちゃんが親指を使ってずり這いをする時には、脳の発達が促進されている、とも言われているのです。
成長に重要な役割がある《ハイハイ赤ちゃん期の体幹トレーニング》反射神経について
個人差はありますが、7~8ヶ月頃になると、ずり這いから腰が浮き上がり、ハイハイを始めて、移動がスムーズになります。そのため、片付けや物の配置変えが必要になり、今まで以上に目が離せなくなりますね。
しかし、ハイハイをすることで、腹筋や背筋が鍛えられ、バランス感覚が身に付いてきます。
ハイハイにより腕の筋力が鍛えられると、反射神経が養われます。3ヶ月程の期間をかけてたくさんハイハイをして、この時期に培うべき筋力を充分に発達させてあげましょう。その後、一人で歩けるようになった時には、安定感に違いが出てくることでしょう。
充分な筋力がない状態で歩き出すと、ケガをしやすかったり、成長してからも反射神経が鈍り、転んだ時にとっさに手をつけずに、顔や頭を守ることが難しくなってしまう場合があります。実は、現代の小学生の多くに、この様な傾向が見られるようです。
赤ちゃん期の体幹トレーニングが成長後の体に及ぼす影響について、お伝えしました。
0才のこの時期は、成長の基盤となる体全体の筋肉を鍛えたり、体幹バランスを整えるための大切な時期です。早い段階での立っちや一人歩きは「うちの子は発達が早い!」と喜びたくなるかもしれませんが、ゆっくり成長することで得られるメリットもたくさんあるのです。
ママと赤ちゃんの体調が良い時は、広場やプレイパークで、赤ちゃんに思いっきりハイハイをさせてあげてくださいね。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。