仏壇の正月飾りの意味とは?
仏壇の正月飾りは、「新しい年を迎えられたことを報告し、ご先祖様に感謝するため」のもの。
神棚とは違い、仏教では「年神様を迎える」という考え方はありませんが、年の節目として丁寧にお供えすることが大切とされています。
正月にお供えする定番の飾り
- 鏡餅
本来は神棚のお供え物なので宗派や地域によっては避ける場合も。飾る場合は、ご先祖様と一緒に新年の喜びを分かち合う意味があります。 - お正月のお花
松・千両・葉ボタンなど、お正月らしい花を花立に飾ります。トゲのある花や香りが強すぎる花は避けるのがマナーです。 - お供え物
仏飯(白ご飯)、みかんやりんごなどの果物、日持ちする和菓子。お雑煮やおせち料理など家族で食べる物をお供えする家庭もありますが、喪中の際は避けるなど地域や家庭によってそれぞれの風習があります。
仏壇の正月飾りで注意したいマナー
お正月飾りを飾る前に、簡単にでもよいので仏壇や仏具のお掃除をして、ご先祖様も気持ちよく新年を迎えられるようにしましょう。
また、神事の意味合いが強い「しめ縄」や「門松」は、基本的に仏壇には飾りません。
近年はキャラクターとコラボした鏡餅などもありますが、仏壇の雰囲気に合わないものは避けるか、控えめにしましょう。
正しい飾り始め・片付けのタイミング
一般的には12月13日以降〜12月28日までに飾るのが良いとされています。
29日は「二重苦」を連想するため避け、31日の一夜飾りも縁起が良くないとされているため、できれば控えましょう。
片づけは松の内を目安に片付ければOK。
地域によって違いますが、鏡餅だけは鏡開きの日に片付ける方が多いようです。
※松の内:関東:1/7まで、関西1/15まで
※鏡開き:関東:1/11、関西1/15、京都1/20
宗派による違いはある?
浄土真宗など、一部の宗派では鏡餅をお供えしない場合もあります。
ただし、最近では形式にこだわりすぎず、家族の考え方を優先するご家庭も増えています。
迷ったら、お寺に確認するのも安心です。
仏壇の正月飾りは「気持ち」がいちばん大切
仏壇の正月飾りに、完璧な正解はありません。
大切なのは、「今年も無事に新年を迎えられました」という感謝の気持ち。
無理のない範囲で、いつもより少し丁寧にお供えしてみてくださいね。

◆yukari.t
葬儀社を営む家に嫁いで10年、アラサー3児の母です。
日常の中で“最期の時間”に寄り添う仕事に向き合ってきました。
そんな経験をもとに、葬儀にまつわる情報や日常マナーをお届けするライターとしても活動しています。
終活アドバイザー・終活ガイドの資格も保有しています。
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