【ボーナスいくら?】47歳、製造業の場合
プロフィール
47歳、男性
製造業の設計職、年収750万円
1人暮らし
今年度の夏季ボーナス:変わらない見込み
【相談内容】生活が厳しい……。将来が不安です
「会社の業績が厳しいなかもらえているので不満はありませんが、住宅ローンの返済に充てているため生活が苦しいです。将来が不安なので、資金を増やしたいと思っています」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
相談者さんと同年代である45〜49歳のボーナス年間平均支給額は、約119万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
相談者さんと同じ製造業の平均支給額は、夏季が約55万円*、冬季が約56万円*です。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
相談者さんのボーナスは夏季・冬季合わせて160万円なので、年代別・業種別ともに平均よりも多い額と言えるでしょう。
支出内容の改善を図り、将来資金を貯める
相談者さんは高めのご収入がありながら、生活が苦しいと感じておられるご様子。
支出を確認してみましょう。
生活費が高い可能性あり?家計簿で内訳を確認
住宅ローンの借入額は2,300万円で年収の3倍程度。
一般的な目安が5〜6倍ですので、無理のない借入額と言えます。
35年返済で毎月の返済額も抑えられており、居住費は問題ないでしょう。
もしかすると、その他の生活費が高めかもしれません。食費や光熱費、レジャー代、サブスクなど、何に多く支払っているのか家計簿をつけて確認してみましょう。
生活費を見直すことで貯蓄する余裕が生まれ、将来への漠然とした不安を減らせますよ。
毎月20万円以内でのやりくりを目標に
相談者さんの月収は約49.2万円*。
仮に月収の8割程度を手取りとした「39.2万円」でシミュレーションしてみましょう。
総務省の家計調査によると、一人暮らしの毎月の平均消費支出は169,547円*。
生活費を20万円まで抑えられると、手取りから生活費を差し引いた金額が19.2万円。
これをすべて貯蓄に回すと、1年間で230万円になります。
ボーナスの一部を住宅ローンの繰り上げ返済に充てたとしても、一年間でかなりの額を貯蓄できるはずですよ。
*……参考:(750万円-160万円)÷12か月=約49.2万円
*……参考:総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年」(第2表)
老後資金に向けて、iDeCoでコツコツ資産運用
残った19.2万円のうち、半分を住宅ローンの繰り上げ返済に充てるのも有効。
ボーナスは臨時収入と考え、老後資金に回す方向で考えたほうが将来的に安心です。
また、相談者さんは年収が高めのため、iDeCoの活用もおすすめ。
拠出金分を節税でき、かつ老後資金を用意できるメリットがありますよ。
まとめ
・相談者さんのボーナスは平均より高めです。
・1か月の生活費を20万円以内に抑えましょう。
・iDeCoで節税メリットを受けながら老後資金を蓄えるのもおすすめです。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
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