【リアル家計簿】27歳、実家暮らしの場合
家族構成
本人 …… 27歳、男性、アルバイト
母 …… 50代、パート
父 …… 60代、無職
【相談内容】大学院を出たものの、研究職ではバイトでしか働けません。手取りは悪くないのですが、将来が不安です……
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
実家暮らしのメリットを活かしつつ、キャリア戦略の見直しを
GOODポイント
相談者さんの家計は、住宅費10,000円、食費20,000円、通信費・光熱費・保険料に至っては0円と支出面でとても堅実です。
実家暮らしの恩恵を最大限に活かし、生活費を最小限に抑えられています。
月の支出18万6,000円に対し手取り収入が25万円なので、7万円近くの余裕が出ており、年金の追納など突発的な支出にも対応できてるとのこと。
基本的な家計管理は非常に優秀です。
気になる支出項目をチェック
この月は「その他」費用として年金追納に85,000円が計上されています。
「学生納付特例」で猶予されていた分の支払いとのことですが、家計においては大きなインパクト。
将来の年金額に直結するとはいえ、生活が圧迫されては本末転倒です。
年金の追納は10年以内であれば任意で行えるため、収入に応じて分割しながら無理のないペースで進めましょう。
キャリア戦略を再構築して不安を減らす
相談者さんがもっとも不安を感じてらっしゃるのが「希望する研究職では正規就業ができず、現在はアルバイト」という点です。
正規雇用でなければ将来の生活設計が描きにくく、年金や保険・住宅などの人生設計全体が曖昧になってしまうでしょう。
現状の手取りは悪くないものの、「雇用の安定性」と「社会保障」の面で課題があります。
次のような対策を検討してみましょう。
- 研究職以外にも応用可能なスキルの棚卸し(例:データ分析、論文執筆スキルなど)
- 職業訓練やキャリア相談(自治体・ハローワーク・大学の就職課)
- 副業やフリーランスとしての可能性の模索(Webライティング、講師、資料作成など)
また、興味のある領域で契約社員や派遣からのステップアップを図るのも一つの方法です。
安定した社会保障のある環境に徐々にシフトすることが、精神的な安心にもつながります。
まとめ
・実家暮らしを活かして、生活コストを非常に低く抑えられている。
・年金追納は分割や計画的な支払いで家計圧迫を防げる。
・キャリアの選択肢を広げ、将来への不安を軽減する。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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