【リアル給与明細】47歳、営業職。10年後に収入が減ります……。今できる対策は?【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。明細の内訳から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【47歳 営業企画職】
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ゆきFP
ゆきFP
2025.05.01

【リアル給与明細】47歳、営業企画職の場合

【リアル給与明細】47歳、営業企画職の場合

プロフィール

47歳、女性
システム系の営業企画職

▼現状
ボーナスは年間160万円。
労働時間は月160時間、残業は月20時間程度。
業務量の割に収入は低いと感じている。

【相談内容】役職定年で大きく収入が下がる10年後、子どもはまだ学生。教育費や老後資金が不安です……。

解説するのは……

◆ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。

質問者さんの年収は平均より低い水準

平均給与

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、45〜49歳の企画事務員の平均月給は52.1万円*であるのに対し、質問者さんは約43.7万円と平均を下回っています

またボーナスの平均は198万円*に対して、質問者さんは160万円下回っているのが現状。
業務量に対して、年収が低く感じるのも無理はないようです。

*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

教育費はいくら必要?

教育費は大学進学に一番お金がかかるため、高校卒業までに計画的に準備する必要があります。
大学進学にかかる費用は415万〜736万円*。

  • 私立大学(理系) 入学金46.6万円+授業料172.4万円×4年=736.2万円
  • 私立大学(文系) 入学金40.6万円+授業料145.2万円×4年=621.4万円
  • 国公立大学 入学金28.6万円+授業料96.6万円×4年=415万円

*……参考:日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」

進路や一人暮らしをするかしないかによっても変わるため、必要な金額はそれぞれです。

老後資金はいくら必要?

老後資金は、どのような生活をおくるかによって必要な金額が大きく異なります。

平均的には、65歳以上の夫婦の生活費は28万円/月*、受け取る年金額は22万円/月*(夫婦ともに会社員の場合)です。

65歳まで働き、その後20年を老後生活期間とすれば、必要額は(28万円-22万円)×12カ月×20年=1,440万円となります。

一方、旅行や趣味を楽しむ「ゆとりある老後」を過ごすには、37万円/月*の生活費が必要です。
同じように計算すると、総額は3,600万円にまでなります。

*……参考:総務省「家計調査報告 〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」
*……参考:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」

将来どのように暮らしたいか、また年金の受給額はいくらになるかを確認し、夫婦で話し合って目標を決めましょう。

効率よく貯めるにはNISAやiDeCoを活用して

10年以上の長期間で貯蓄をするのであれば、NISAiDeCoの活用を検討してみてください。
銀行預金では低金利でお金が増えず、物価が上昇している昨今では、お金の価値が目減りしているのが現状です。
資産運用は、大切なお金を守る役割も担ってくれますよ。

投資にはリスクがつきものですが、「長期・分散・積立」運用をすることで元本割れの可能性をかなり軽減できるといわれています。
NISAやiDeCoなら、運用で出た利益が非課税で受け取れる点も嬉しいポイントです。

まとめ

営業職の女性出典:stock.adobe.com

・大学には415万〜736万円かかる。

・老後資金の準備は、1,400万〜3,600万円が目安。

・NISAやiDeCoを活用して効率よく準備しよう。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

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ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。
特に、お金の制度をわかりやすく伝えることが得意です!
育休ママ向けにInstagramで発信もしています。
https://www.instagram.com/chanyuki_money