【リアル給与明細】36歳、栄養士の場合
プロフィール
36歳、男性
栄養士(調理業務含む)
▼現状
労働時間:月150時間(残業なし)
ボーナス:40万円
家族構成:妻(30代、団体職員)、父母(60代、農業)、祖母
世帯年収:700万円
【相談内容】給料のベースアップが微弱で、物価高が家計を圧迫しています。子どもができたり事故等で仕事ができなくなったりしたときのための貯蓄がなかなかできません。
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
平均よりも低めの給与水準
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代栄養士の平均年収は約393万円*。
質問者さんの年収は300万円ですので、平均よりも低めの給与水準と言えます。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(表番号5)
物価高に負けない!給料を上げる4つの方法
質問者さんは、物価高に対して給料が思うように上がらず悩んでおられるご様子。
栄養士としてお給料をアップさせるには、次のような方法がありますよ。
1.管理栄養士の資格を取得する
国家資格の管理栄養士は、一般的に栄養士よりも給料が高いといわれています。
また、病院や福祉施設など管理栄養士でなければ就職できない職場もあるため、給料のベースアップや転職にも有利に働くでしょう。
2.関連資格を取得する
公認スポーツ栄養士や特定保健指導担当管理栄養士、食物アレルギー分野管理栄養士など、関連資格を取得するのもおすすめです。
幅広い知識と高度な専門性を身につけることで、キャリアアップにもつながりやすいでしょう。
3.栄養関係の副業を始める
食事と栄養のスペシャリストとして、健康系のブログ運営や記事執筆、レシピ制作を行うという方法もあります。
最初はあまり収入が得られませんが、地道にキャリアを積み上げることが大切です。
将来的にセミナー講師をめざすなど、活躍の幅を広げることで収入アップが期待できますよ。
4.転職する
思い切って転職を考えるのもよいかもしれません。
比較的給料の高い職場として、大手食品メーカーや病院が挙げられます。食品メーカーの開発部門や研究職であればさらに高い収入が見込めるでしょう。
質問者さんはご家族が多く、毎月の収入を止めずに家計を支える必要がおありです。そのため、今の職場で働きながら次の職場を見つけることをおすすめします。
あらかじめご家族とよく相談して、転職への理解を得ることも大切ですね。
まとめ
・平均よりも低めの給与水準。
・管理栄養士やほかの関連資格を取得し、給料アップやキャリアアップを。
・転職を考えるのも一つの案。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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