【リアル給与明細】55歳、ITエンジニアの場合
プロフィール
55歳、男性
ITエンジニア
▼現状
労働時間:月152時間(残業5時間)
ボーナス:120万円
家族構成:1人暮らし
世帯年収:560万円
【相談内容】生命保険、火災保険、個人年金などの費用を節約したいと考えています。どのように見直しをしたらよいでしょうか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
平均よりも低めの給与水準
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代の情報処理・通信技術者平均年収は約831万円*。
質問者さんの年収は560万円ですので、平均よりも低めの給与水準と言えます。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(表番号5)
50代1人暮らしが優先すべき保険とは?
質問者さんは保険の見直しを考えておられるのですね。
現在1人暮らしでそれなりに困らない収入がおありなので、貯蓄も貯まっているはず。
過度な老後保障や死後の保障はあまり必要ないと言えます。必要最低限の保障に絞ることで保険料の大幅な削減が期待できますよ。
50代独身の方が保険の見直しで重視すべき点は次の通りです。
①医療保険はがんや三大疾病に備えたものを検討
高齢期前のため、次第に病気のリスクが上がってきます。
入院・手術費用をカバーしてくれる医療保険は重要です。特に「がん保障」「三大疾病保障」等の、高額な治療費への保障が付いた保険を積極的に検討することをおすすめします。
②生命保険は基本的には加入しない
基本的には不要です。
もし加入する場合は、貯蓄型ではなく掛け捨て型にしましょう。保険料をかなり安く抑えられるはずですよ。
③個人年金保険ではなく自分で資産運用
ある程度の貯蓄がおありなら、解約も視野に入れましょう。
保険で行う資産運用は手数料が高く、利益が少なくなりがちです。ご自分で投資等の資産運用を行ったほうが、より効率的に資産形成できる可能性がありますよ。
ただし、個人年金保険は控除対象なので、節税できるメリットがあります。ご自身での資産運用が難しければ、加入し続けるのも選択肢の一つです。
④火災保険
賃貸住宅では指定された火災保険に加入することが多いですが、補償内容が同じなら、別の安い火災保険に変更できる場合があります。賃貸契約書を確認してみましょう。
60歳前は保険料が高くなる頃。健康状態を考慮しながら、本当に必要な保障は何かを考えてみるのがおすすめです。
保障内容を最低限にし、不必要な保険を解約することで無駄な出費が減り、将来的な資産増加が期待できますよ。
まとめ
・平均よりも低めの給与水準。
・50代独身が重視すべきは医療保険。生命保険や年金保険は解約を検討。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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