【リアル給与明細】51歳、派遣事務職の場合
プロフィール
51歳、女性
派遣の事務職
▼現状
通信業の派遣事務職、勤務5年目。
労働時間は月125時間程度。
残業・ボーナスはなし。
別居している会社員と大学生の子どもがいる。
【相談内容】シングルマザーで大学生の子どもがいます。年収が低くなかなか貯蓄ができず、卒業まで不安です……。学費を工面するいい方法を教えてください。
解説するのは……
◆青山かえ
FP2級・日商簿記2級・整理収納アドバイザーを保有するWebライターです。
7年の投資経験を活かし、NISA・iDeCo・暗号資産についてわかりやすく解説します。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」によると、正社員以外の50〜54歳女性の平均年収は204.4万円*です。
相談者さんの年収は180万円ですので、平均より下回っています。
ご自身で感じていらっしゃるように、現在の年収では生活費や学費をまかなうには厳しい水準と言えますね。
*……参考:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
職場への交渉や副業で年収アップを
貯蓄を増やしながら、お子さんの学費への不安を軽減するために年収アップを検討しましょう。
正社員や高時給の派遣への転職
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長期的な安定した収入を得るため、正社員雇用を目指すのも一つの方法です。
派遣会社や職場の上長に、昇給の余地や直接雇用への切り替えについて相談してみましょう。
また、現在の経験を活かし、経理や貿易事務など、時給が高い業界や職種にシフトするのも有効な選択肢です。
副業の活用
- 事務職のスキルを活かした副業も、収入アップにつながります。
データ入力、オンライン秘書、ライティング、アンケートモニターなど、自宅でできる仕事も増えています。
スキルを磨けば、月に数万円の副収入を得ることも可能です。
資格取得によるキャリアアップ
- 事務職としてのスキルを高める資格を取得すれば、より高収入の仕事に就ける可能性が高まります。
資格取得のための補助金制度も活用しましょう。
収支を把握し家計の見直しを
通信費や保険料、光熱費などの固定費を見直すことで、毎月の支出を抑えられます。
格安スマホへの変更や不要なサブスクの解約、保険の見直しを行うと効果的です。
家計簿アプリなどで毎月の収支を把握しながら削れる出費を確認し、無理のない範囲で節約を進めましょう。
支援制度や学費免除制度を活用する
支援制度を併用すれば、家計への圧迫を抑えつつ大学卒業に向けて心強いサポートとなるでしょう。
奨学金や教育ローン以外の支援制度
- 日本学生支援機構の奨学金や国の教育ローン以外にも、各自治体や企業が提供する奨学金制度があるので、利用できるものがないか確認しましょう。
給付型の奨学金が受けられれば、返済の負担を減らせます。
大学独自の学費減免制度
- 多くの大学が学費減免制度を設けています。
家計状況によっては授業料の一部または全額が免除される可能性があるため、大学の学生課に相談してみましょう。
アルバイトやインターン
- お子さん自身が学業と両立しながらアルバイトをすることで、学費や生活費の一部をまかなうこともできます。
とくに、大学が提供する学内バイトや企業の長期インターンは、学業に支障をきたさずに収入を得られます。
まとめ
・転職や副業、資格取得で収入を増やす。
・固定費を見直し、家計簿で管理する。
・奨学金や学費免除、アルバイトを活用する。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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