【リアル給与明細】33歳、営業職の場合
プロフィール
33歳、男性
製造業の営業職
▼現状
4ヶ月目。
主な業務はチェーンソーの販売。
労働時間は月160時間、残業は月40時間。
ボーナスは年160万円。
【相談内容】貯金を投資運用したいのですが、どのようにしたら良いでしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
投資運用の鉄則だけでは十分な成果を得られない可能性も
相談者さんはチェーンソーを販売しており、現在の年収は約661万円です。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」における30〜34歳男性の平均年収は約485万円*、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」における男性のその他商品販売従事者の平均年収は545万円*であるため、平均よりも高額な収入といえます。
*……参考:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
相談者さんは、貯金を投資運用に回したいとのこと。
近年はiDeCoやNISAなどの投資環境が整っているうえ、昨今は物価上昇や年金問題もあり、これからの時代に投資運用はおすすめです。
投資運用では長期運用、資産分散、積立投資が鉄則ですが、それだけでは十分な成果を得られない可能性があります。
使い道によって適した投資運用は異なる
投資運用で十分な成果を得るためには、運用した資産の使い道について考える必要があります。
例えば相談者さんが老後の生活資金準備として投資運用を始めるのであれば、30年以上の運用期間があります。
一方で子どもの教育費は老後資金より少額ですが、最長でも20年程度の運用期間しかないうえに使う時期をずらせません。
使い道によって必要となる時期や金額はさまざまのため、それに合わせた投資運用を行う必要があります。
一般的には、10〜20年程度の運用期間がある場合は、債券などのミドルリスクミドルリターンの商品での運用が堅実。
運用期間が30年以上ある場合は、ハイリスクハイリターンの株式を中心とした運用により高い実績が見込めるといわれています。
使い道を明確にするためにライフプラン作成を
資産が必要となる時期や必要額を明確にするためにも、ライフプランを立てましょう。
ライフプランとは将来の計画のことで、以下が明確になるものです。
- 将来にわたっての収支
- 毎年の貯金可能額と貯金必要額
- 投資運用に回す最適な金額
ライフプランを立てることによって必要以上の金額を投資運用に回さずに済み、どの程度のリスクを負うかもわかります。
ライフプラン作成には税金や社会保障などの専門的な知識も必要であるため、ファイナンシャルプランナーなどに依頼しましょう。
まとめ
・投資運用の前に使い道を明確に。
・使い道によって適切な投資運用は異なる。
・使い道の時期や金額を明確にするためにライフプランの作成を。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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