【リアル給与明細】34歳、営業職の場合
プロフィール
専業主婦
6歳と2歳の子どもがいる4人家族
▼夫の現状
営業職4年目。
医療法人の営業職員。
労働時間は月160時間、残業はなし。
ボーナスは年間85万円。
【相談内容】収入が月2〜3万円増えればいいなと思うのですが、主人に転職をお願いすべきでしょうか?
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
まずはライフプランで必要な貯蓄額の目安を
相談者さんは、下のお子様が幼稚園に行くようになるまでは専業主婦の予定であるため、思うように貯蓄ができないとのこと。
ご主人のお勤め先は残業がなく、副業禁止でもあるため、転職をお願いしたいのですね。
今後、教育費や老後資金が必要になるため、不安を感じるのも無理はありません。
まずは将来に向けていくら貯蓄すると良いか、目安をつけましょう。
「今」を大事に生活するためにも、ライフプランを作成して必要な貯蓄額の目安をつけることが大切です。
転職か否かはしっかりと話し合って
相談者さんのご主人のお勤め先では残業なし・副業禁止であるため、収入を増やすための転職は非常に有効です。
ただ、ご主人が今の仕事に「やりがい」や「楽しさ」を感じている場合や、「今の職場での将来のビジョン」が明確である場合は、転職が最適ではない可能性があります。
あるいは、ご主人は収入増加の策をお持ちかも。
まずはご主人のお仕事に対する考えや思いなどをじっくりと聞いたうえで、差し支えないようであれば転職の提案をしてみましょう。
収入増加までのお金の目途をつけておこう
相談者さんは、下のお子様が幼稚園に入ったあとは仕事に出られる予定とのこと。
それまでの毎月のお金のやり繰りを検討しておきましょう。
収入は、現在のお給料に、幼稚園に入るまでの月数を掛けた額です。
収入(A)=現在のお給料振込額×お子様が入園するまでの月数
支出は、毎月の生活費に幼稚園に入るまでの月数を掛けたものと幼稚園の入園費用など一時的に発生するものを足した額です。
支出(B)=毎月の生活費など×お子様が入園するまでの月数+入園費用+その他一時的な支出
算出した収入から支出を差し引いた(A-B)結果、プラスであればすぐに資金不足になることがないため、お金のことは奥様が仕事を始める頃に改めて検討しましょう。
収入から支出を差し引いた(A-B)結果がマイナスであった場合は、その分だけ預貯金を取り崩す必要があります。
マイナス分以上に貯金があれば良いのですが、ない場合は下のお子様が入園する頃にはお金が足りなくなる可能性が高いので、借り入れなどにより早急な手当てが必要です。
まずはライフプランを作成し、老後までを見据えた必要貯蓄額や、お子様が幼稚園に入るまでのお金のやり繰りを明確にしましょう。
まとめ
・ライフプランを作成し、将来に必要な貯蓄額を明確にしましょう。
・転職は、収入だけでなく「やりがい」「楽しさ」「将来のビジョン」なども考慮して。
・短期間の収支をはじめ、大きな支出までのお金のやり繰りも明確にしておきましょう。
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