【リアル給与明細】48歳、生産技術職の場合
プロフィール
48歳、男性
製造業の生産技術、管理職
▼現状
仕事内容は航空機の図面確認や作業指示。
ボーナスは年間70万円。
労働時間は月220時間、残業は月60時間程度。
【相談内容】管理職のため労働時間が長いわりに残業代はつきません……。転職は可能?
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
転職で収入増とモチベーションアップはできる?
質問者さんは、管理職で残業代がなく、安定はしているけれどモチベーションが保てないとお悩みのようですね。
確かに質問者さんの労働時間は長すぎるため、相当な負担になっていると思います。
まずは、会社が残業代削減の対策として「名ばかり管理職」としていないかを確認しましょう。
転職する場合は、エージェントを活用すると希望に合った求人に出会う確率がぐんと上がります。
また、会社員ではなく、フリーランスとして働く方法も。
今まで培った経験や管理職としての実績をアピールポイントにして収入を増やすことは十分可能だと思います。
「名ばかり管理職」にされていないか確認
会社によっては、経費削減のために「名ばかりの管理職」としている場合があります。
法令上、時間外労働という概念がない「管理監督者」は、働く時間に関しても裁量があるものです。
残業代を削るために悪用している場合もあり、訴訟問題に発展しているケースも。
労働量に比べて低いお給料で裁量権が少ないのであれば、違法の可能性もあるので確認してみてください。
管理職の転職はエージェントが成功のカギ。会社員以外の働き方も
管理職経験者の転職は、エージェントに頼るとよいでしょう。
なぜなら、管理職の求人は少なく、希望の条件にあった転職先を自力で見つけることは難しいからです。
後継者不足に悩む中小企業や、若手中心のスタートアップ企業は、経営視点を持つ人材を必要としています。
経営戦略に関わるため非公開求人として扱われることが多く、エージェントの紹介やヘッドハンティングが基本ルートです。
管理職を希望しないのであれば、専門職として長く働ける転職先を探しましょう。
現場のプレイヤーと部下のマネジメントの両方を担う「プレイングマネジャー」としての働き方もありますよ。
また、フリーランスとして業務委託で働く人も近年増加傾向にあります。
成果に応じて報酬を受け取る給与体系であれば、モチベーションの維持にもつながりますね。
管理職の経験を強みに、年収アップを目指した転職活動を
管理職での実績をアピールして、収入アップを目指した転職活動をしましょう。
45〜49歳の転職者のうち、収入が上がった人の割合は約38%です。
質問者さんも、転職で年収を上げることは十分可能だと思います。
*……参考:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」
なぜ転職したいのかを具体的に考えたうえで、管理者としての実績を整理してみてください。
管理職経験者であれば、マネジメント能力が評価ポイントになりますよ。
まとめ
・残業代カットのための管理職にされている場合もある。
・管理職は非公開求人が多いため、エージェントからの紹介やヘッドハンティングが基本的。
・実績をアピールした転職で収入アップも可能。成果報酬型の働き方であればモチベーションの維持もできる。
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