【リアル給与明細】35歳、総務職の場合
プロフィール
35歳、男性
サービス業の総務
▼現状
勤続年数7年
ボーナスは年間60万円
残業は月20時間程度。
【相談内容】毎月の収支が赤字で、ボーナスで補填している状態です。家計の改善は何から取り組むべきですか?
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均と同水準
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、35〜39歳の庶務・人事事務員の平均月給は31.8万円です。
それに対して、質問者さんは約34.8万円と平均を3万円ほど上回っています。
現在お勤めの会社は、ほかの会社と比べて基本給が高い傾向にあるようです。
一方で、ボーナスの平均は99.8万円で、質問者さんの60万円と比べて大きく差があるのが現状です。
とはいえ、年収換算すれば平均と同程度の年収といえるでしょう。
家計の改善はまず固定費の見直しから
質問者さんは、年間の収支がプラマイゼロで、貯金ができていないことにお悩みのようです。
まずは、毎月一定額の支出がある固定費を見直してみましょう。
固定費を一度削減すると効果がずっと続くので、ストレスなく節約できますよ。
1番効果が大きいのは、保険の見直しです。
入院したときや働けなくなったときは社会保険でカバーできる部分が大きいので、それも踏まえて必要な保障をつけるようにしましょう。
年間数十万円浮くケースも少なくありません。
そのほか、「携帯電話を格安SIMに乗り換える」「使わないサブスクを解約する」「電力会社やプランを変更する」など、一つ一つ見直してみてください。
定期的に見直すのも有効です。
貯蓄体質になる家計簿のつけ方
家計の把握ができていない場合は、家計簿を始めてみてください。
自分がどこにお金を使いすぎているか、一目瞭然になります。
1カ月目は、毎日何にいくらお金を使ったかを記録してみましょう。
毎日振り返ることで、リアルタイムで無駄遣いに気づけます。
2か月目以降は、支出をアプリで管理する方法でも大丈夫です。
ご自身が続けやすい方法で家計簿をつけましょう。
家計簿はつけて終わりではありません。
「自炊を増やして食費を節約する」「ほしい物を衝動買いせずに日を空けてから買う」など、具体的な改善点を見つけましょう。
自然と貯蓄体質になっていきますよ。
まとめ
・固定費の見直しで無理なく節約できます。
・家計簿をつけて振り返ることで貯蓄体質を目指して。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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