【リアル給与明細】34歳、経理事務の場合
プロフィール
34歳、女性
飲食業 経理事務
現在の仕事に就いて9年目
▼現状
仕事内容は、経理事務全般(売上確認、請求書発行、入出金管理、支払い等)。
労働時間は時短勤務で月138時間程度、残業なし。
ボーナスは60万円程度。
【相談内容】子どもの教育費などで生活費がカツカツです。子育て中のため時短勤務をしていますが、収入を上げるには転職と副業どちらがよいでしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は適正額?
質問者さんは、生活費にまわせるお金が少なく収入を上げたいと考えていらっしゃるのですね。
ではまず、質問者さんのお給料が適正なのかどうかを見ていきましょう。
質問者さんのお給料を年収で換算すると約287万円、時短勤務なので時給換算すると約1,732円です。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の会計事務従事者の平均年収額は約466万円、平均労働時間が172時間なので、それをもとに時給換算すると約2,258円となります。
質問者さんの時給換算のお給料は、平均と比べると526円ほど低いことになります。
つまり、経理事務の平均より2割以上安いお給料額です。
質問者さんのお給料額が低いのは時短勤務だからという理由だけではなく、お勤め先のお給料がそもそも低い水準であると言えそうですね。
おすすめは転職?それとも副業?
質問者さんは、収入アップのために転職すべきか副業すべきか悩んでいるのですね。
結論として、質問者さんには転職がおすすめです。
副業がおすすめの人の特徴は「すぐに収入がアップしなくてもいい人」や「自由な時間が多い人」です。
副業は、始めてから数ヶ月から1年程度は少額の報酬しか得られない傾向にあります。
質問者さんのように現在の生活費が苦しい状態では、副業が伸びるのを待つのは精神的につらいでしょう。
さらに、副業を成功させるためには時間の投下が必要になります。
子育てで忙しい質問者さんの場合、時間が取られる副業はライフスタイルに合わない可能性が高いです。
質問者さんは経理の仕事を9年続け、一通りの経理業務をこなせるスキルがあります。
今のスキルを活かして条件の良い会社に転職すれば、収入アップが期待できるでしょう。
まとめ
・質問者さんが現在お勤めの会社は、平均に比べ2割以上お給料額が低いです。
・生活費が苦しく時間がない質問者さんには、転職がおすすめです。
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