【貯蓄額】30歳、女性の場合
プロフィール
30歳、女性
事務職、年収200万円
母(64歳、パート)と2人暮らし
【相談内容】将来、何かあって働けなくなったらと思うと不安です……。
「最近、人にお金を貸したこともあり貯蓄が減ってしまいました。今の貯蓄額は30歳にしてはかなり少ないと感じます。もし将来的に何かあって働けなくなったらと思うと、生活費が不安です」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円、中央値が100万円です。
質問者さんの資産額は約130万円で、これは平均貯金額の約21.9%、中央値の1.3倍となります。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/
安心して生活できるための貯蓄計画の始め方
質問者さんは、お金を貸して貯蓄が減ってしまい、将来何かあって働けなくなったときの生活費が不安なのですね。
お金の貸し借りと、働けなくなったときの備え方についてのアドバイスは以下の通りです。
お金の貸し借りはNG!
よほどの理由がない限り、他人とのお金の貸し借りはやめましょう。
お金を貸した側は嫌な思いをすることが多く、借りた方も他人のお金は大切に使いにくいもの。
後々の関係に悪影響を及ぼす可能性もあるため、金銭の貸し借りは避けましょう。
現在の貯蓄額は同年代の中央値
30歳で130万円の貯蓄額は同年代の中央値以上の水準ですので、特別少なすぎるわけではありません。
ただ、将来に備えた貯蓄額を意識しながら計画的に積み立てることで、安心感につながるでしょう。
将来に備えた貯蓄額を設定して
将来働けなくなったときに備えるなら、目標とする貯蓄額を明確にすることが重要です。
目標金額が曖昧だと、いつまでも不安が残りかねません。
現在の生活費を基に必要な金額を設定し、貯蓄計画を立てましょう。
社会保障制度を理解しよう
貯蓄計画を立てる際は、社会保障費がどの程度もらえるかを念頭に入れておくことが大切です。
病気や事故などで一時的に働けなくなった場合は、傷病手当や失業保険により一時的に収入が保証されます。
傷病手当や失業保険の期間が過ぎてもなお、長期にわたり働けない障害が残った場合は、障害年金を受け取れます。
これらの社会保障を踏まえたうえで足りない分を補う生活費を計算し、現実的な貯蓄額を目標にしましょう。
まとめ
・質問者さんの資産額は、平均貯金額の約21.9%、中央値の1.3倍。
・お金の貸し借りは双方にとって良い結果を生まないことが多いです。
・安心して生活できる貯蓄額を計算するためにも、社会保障を理解しておきましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
同年代の貯金額は……
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