【貯蓄額】49歳、男性の場合
プロフィール
49歳、男性
建設業の事務職
家族構成:妻(49歳・パート)、子ども3人(大学2年、高校3年、中学2年)
年収:500万円
【相談内容】子どもの学費が心配です……。
「子どもが3人いて、下の子はまだ中学生です。学費のすべてを貯蓄で賄いきれるか心配です。どのような対策がありますか?」
ファイナンシャルプランナーによる回答
貯蓄額を増やして学費を賄う場合
今後も貯蓄で学費を賄っていく場合、収入を増やすか支出を減らして貯蓄額を増やす必要があるでしょう。
それぞれの具体的な方法をご紹介します。
収入を増やす方法
- 残業手当や資格手当などの各種手当を増やす
- 昇給を交渉する
- 副業を始める
- 転職する
- 夫婦共にフルタイムで働く
現在の職場でお給料を上げるには、業務量を増やす方法や、役職に就くなどして給与交渉に持ち込む方法があります。
特に負担なく給与が上がるのを待つには、時間がかかることがほとんどです。
副業を始めるのも良い方法ですが、もし条件に合う求人があれば転職も良い選択肢の一つ。
すぐに給料が上がり、年収アップの長期継続にも期待できますね。
また、現在は奥様がパート勤務とのことですが、夫婦共にフルタイム勤務をすることで大幅な収入アップが叶うでしょう。
現在が扶養内のパート勤務であれば、フルタイムにすることで社会保険に加入できるメリットもありますね。
無理なく支出を減らす方法
支出を減らすには、固定費の見直しが効果的です。
電気やガスの契約会社やプランの見直しをするだけで、節約の効果がずっと続きますよ。
例えば、光熱費であれば「こまめに消す」よりも「電力会社やプランを最適化する」ことで、ストレスなく年間数万円を減らせます。
毎月変動する食費などを切り詰めるよりも楽に支出を減らせるので、すぐにでも取り組んでみてください。
貯蓄以外で賄う方法〜奨学金やローンの利用〜
貯蓄で学費を賄うことが難しい場合は、奨学金や教育ローンを検討しましょう。
奨学金は、条件に合えば返済の必要がない給付型や、利子がつかない無利子型を申請できます。
また、各金融機関では教育ローンの取り扱いがありますよ。
そのほか、学費に使える制度を用意している自治体もあるので、情報にはアンテナを張り、選択肢を多く持っておくことが大切です。
質問者さんの貯蓄額は中央値の約3.8倍
40代既婚の平均貯金額は889万円、中央値は220万円です。
質問者さんの資産総額は846万円と平均を下回るものの、中央値の3.8倍。
*……参考https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2023/23bunruif001.html
銀行預金以外にも、株式や投資信託、生命保険で資産運用されていますね。
今後8年ほどは、大学の学費で出費が多い時期です。
貯蓄はなかなか難しいかもしれませんが、出費が落ち着いたら老後資金のための貯蓄に集中しましょう。
まとめ
・貯蓄で学費を賄うのなら、夫婦フルタイムで共働きの選択肢も検討。
・固定費の見直しで無理なく支出を減らそう。
・貯蓄で賄う以外に、奨学金や教育ローンの利用も検討して。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
ほかの子育て世帯の貯金額は……
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