【リアル給与明細】38歳、製造業品質管理職の場合
プロフィール
38歳、男性
製造業 品質管理職
▼現状
労働時間は月160時間、残業なし。
ボーナスは90万円程度。
【相談内容】将来的に子どもが欲しいと思っています。妻が専業主婦になっても今の給料で問題なく生活できますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
子どもの教育費はどのくらいかかる?
質問者さんは将来子どもが欲しいと思っていて、収入が足りるどうかを心配しているのですね。
その問題を考えるにあたり、子どもの教育費はどのくらいかかるのかを知っておきましょう。
子どもひとりの教育費は、幼稚園から大学まですべて国公立に通ったとして、総額は約800万円となります。
一方、幼稚園から大学まですべて私立に通った場合の総額は約2,200万円です。
そのため、大学まで進学させたいのであれば子ども1人あたり800万〜2,200万円が必要となります。
*……参考https://alphardic.com/column/life-plan/child-savings/
この計算は、大学で文系を選択した場合のものです。
理系や医歯系などに進んだ場合は、これよりも費用がかかると考えましょう。
*……参考https://www.hokugin.co.jp/cs/loan/gakushi/contents/003.html
大学無償化の動きもありますが、未来がどうなるかは誰にもわかりません。
子どもの教育費は自分たちで用意すると考えておくべきでしょう。
今のお給料で生活は大丈夫?
では、質問者さんが教育資金のために800万円を用意するとして、現在のお給料で賄えるのでしょうか?
結論から言えば、現在のお給料で足りるかどうかは質問者さん次第となります。
教育資金を800万円貯める具体的な道のりは、以下の通りです。
- 子どもが小学校に入学するまでの間は毎月5万円貯金する▶6歳までに360万円貯まる
- 子どもが小学校入学から中学校卒業までの間は毎月3万円貯金する▶中学校卒業までに324万円貯まる
- 子どもが高校生の間は毎月3万円貯金を継続する▶高校卒業までに108万円貯まる
段階的に貯金額を積み重ねることで、子どもが大学に入学するまでの間に792万円貯まる計算です。
ボーナス月に少し余分に教育費貯金にお金を入れることで、目標の800万円を達成できます。
この額を貯金できるかどうかは、質問者さんの生活コスト次第です。
上記の金額を無理なく貯められるよう生活コストを抑えることができれば、質問者さんのお給料だけでも教育資金が貯まります。
しかし、子どもに塾や習い事に通わせたかったり、ご夫婦の趣味にお金がかかったりして貯金額の達成が難しければ、奥様にもパートに出てもらうなどの協力が必要になるといえますね。
まとめ
・子どもひとりの教育費は、約800万〜2,200万円必要です。
・子どもの教育費は、貯金シミュレーションを立てて計画的に行いましょう。
・教育費が足りるかどうかは生活コストによります。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。