【リアル給与明細】25歳、事務職の場合
プロフィール
25歳、女性
不動産業の事務職
▼現状
勤続2年半。
ボーナスは年間20万円。
労働時間は月140時間、残業は月15時間程度。
【相談内容】毎月1万円ずつ貯金していますが、子どもがいるので貯金額をさらに2万円増やしたいです。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均より低い水準
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、25〜29歳の総合事務員の平均月給は約29万円です。質問者さんは、約27.9万円と平均を若干下回っています。
またボーナスの平均は79.7万円と、質問者さんの20万円に比べて、大きく差があるのが現状です。
支出の見直しで月2万円の貯蓄額アップが叶う
質問者さんの場合、支出の見直しで月2万円の貯金額アップが見込めそうです。
なぜなら、現在の貯金額は給料の約28万円から月1万円と、貯蓄率3.6%程度で少ないと言えるからです。
まずは、毎月の支出を把握しましょう。
家計簿を1カ月つけることで、ムダな支出を洗い出せます。
例えば、携帯キャリアを格安SIMに乗り換える、使ってないサブスクを解約するなど。
毎月数千円浮くケースは多々ありますよ。
家計をスリム化し、毎月予算を決めて見直しすることで貯まりやすい体質になります。
貯蓄率10%以上を目指して、支出を見直してみてください。
大学進学には415万〜736万円が必要
教育費は、進路によって必要な金額が異なります。
特に大学進学にお金がかかるため、高校卒業までに計画的に貯蓄する必要がありますよ。
大学進学にかかる費用は415万〜736万円といわれています。
公立か私立か、一人暮らしをするかしないかによって、必要な金額はそれぞれです。
- 私立大学(理系):入学金46.6万円+授業料172.4万円×4年=736.2万円
- 私立大学(文系):入学金40.6万円+授業料145.2万円×4年=621.4万円
- 国公立大学:入学金28.6万円+授業料96.6万円×4年=415万円
*……参考https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf
もし、自己資金での準備が難しければ、奨学金や教育ローンを利用する選択肢も。
条件を満たせば、返済の必要がない給付型や無利子で借りられる奨学金もあります。
使える制度にアンテナを張って、情報を取り入れることが大切ですね。
まとめ
・支出の見直しで貯蓄率10%以上を目指して。
・大学進学には415万〜736万円が必要。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
ほかの20代の給与明細は……
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。