【リアル給与明細】28歳、総務職の場合
プロフィール
28歳、女性
小売業 総務職
▼現状
仕事内容は、来客対応や勤怠管理など社内サポート業務。
労働時間は月160時間、残業は3時間程度。
ボーナスはなし。
【相談内容】残業が少なくワークライフバランスがとりやすい職場ですが、業務に必要な資格を取得し会社に貢献しても昇給制度がなく、ボーナスもないためやりがいがありません。副業禁止なので、将来のためにどう蓄えればよいのかアドバイスがほしいです。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、仕事を頑張っても昇給もボーナスもなく、やりがいを感じにくいのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約379万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の一般事務従事者の平均年収は約382万円です。
このことから、質問者さんのお給料は、やや低めではあるもののほぼ平均的な水準と言えそうです。
昇給なしでも将来の蓄えを確保する方法って?
質問者さんは将来の蓄えに対して不安を感じているのですね。
賃金が上がる見込みがない環境であれば、将来が不安になるのも当然です。
正しい知識を持って今から準備を始めれば将来への備えは着実に作れるので、安心してくださいね。
支出を最適化する
まず、将来の蓄えを考えるうえで、現在の収入をいかに効率よく活用するかが大切です。
収入が上がる見込みがない場合は、貯蓄と資産運用が未来への備えの重要な手段になります。
未来への備えの最初のステップとして、無駄な支出を抑え、浮いたお金を貯蓄に回す工夫を始めましょう。
家計簿アプリなどを使って毎月の支出をチェックし、自分にとって満足度の低かった支出を繰り返さないようにすることで、無理なく家計を最適化できますよ。
資産を育てる
次に、資産を育てる方法として、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制優遇のある投資制度を活用することをおすすめします。
これらの制度は、税金を抑えながら資産を効率よく増やすための手段です。
特にiDeCoは基本的には60歳まで引き出せないため、自然と長期的な運用になります。
長期的な運用では複利効果を最大限に活かして資産を増やすチャンスが広がるため、老後資金を作るための投資に適していますよ。
昇給やボーナスがなくても、投資や貯蓄を組み合わせることで将来に向けて少しずつ資産を形成できます。
今の収入を上手に管理しながら、無理なく続けられる貯蓄と投資を心がけてみてくださいね。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、ほぼ平均的な水準です。
・収入が上がる見込みがない場合、将来へ蓄える方法には「支出の最適化」と「資産を育てる」の2つがあります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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