【リアル給与明細】35歳、視能訓練士の場合
プロフィール
35歳、女性
視能訓練士8年目
▼現状
ボーナスは年間60万円
労働時間は月160時間、残業は月30〜40時間程度。
【相談内容】基本給が低く、残業代で生活費をまかなっています。
解説するのは……
◆ゆきFP
FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。
質問者さんの年収は平均より高い水準
日本視能訓練士協会の調査「視能訓練士実態調査報告書 2020年」によると、30代の正規雇用の平均年間所得は393.3万円。
質問者さんの所得は約402万円のため、平均とほぼ同水準です。
*……参考https://www.jaco.or.jp/wp-content/themes/jaco_renew/assets/pdf/2020survey.pdf(p11)
しかし、給与明細を見てみると残業代の割合が多く、質問者さんも基本給が低い点がご不満のようですね。
基本給を上げるには?
基本給を上げる方法は2つ。
- 上司に交渉する
- 基本給の高い会社に転職する
基本給は、一度上げると簡単には下げられない特徴があります。
会社側には利益が伸びていない限り、基本給を上げるメリットはありません。
そのため、給与交渉する際は、明確な理由や根拠の準備が大切です。
ご自身の実績や同業他社の給与水準をまとめるなどして、交渉に臨みましょう。
また、より良い条件の企業への転職であれば、すぐの年収アップが期待できます。
転職エージェントを上手く活用し、基本給にこだわった転職活動を進めましょう。
基本給が低いとボーナスや退職金も低い傾向
基本給が低く設定されている場合、基本給をもとに計算されるボーナスや退職金も低くなる可能性が高いです。
企業によっては、各種手当を手厚くして基本給を低く設定することで人件費の削減を行っているケースも。
また、残業代や休日手当も低く計算されている恐れがあります。
残業代や休日手当は、基本給を含めた基礎賃金に基づいて算出されるからです。
手取りが同じでも、基本給が低く手当が手厚い方が、働く側のデメリットが増えます。
転職活動をする際は、給与の内訳や昇格制度などに注意してよく確認してみてください。
まとめ
・基本給を上げるには、現在の職場への交渉か転職を検討。
・基本給が低いと残業代やボーナス、退職金も低くなる。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
同年代の給与明細は……
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