【リアル給与明細】54歳、薬剤師。管理職としての負担が大きくしんどい……【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【54歳 薬剤師】

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松田亮太
松田亮太
2024.08.26

【リアル給与明細】54歳薬剤師の場合

54歳、薬剤師の給与明細を

プロフィール

54歳、薬剤師
薬剤部の統括、勤続31年目

▼現状
労働時間は月170時間、残業は月60時間程度。
ボーナスは年300万円。

【相談内容】給料に不満はありませんが、管理職としての負担が大きいです。何か良い解決方法はありますか?

解説するのは……

 

◆松田亮太

ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。

管理職のストレスから抜け出すには転職がおすすめ

平均給与

相談者さんは30年余り薬剤師として勤務され、現在は薬剤部を統括するお仕事に就いていらっしゃいます。
ご年収は約1,132万円であり、年齢階層別平均給与額の684万円、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」による薬剤師の平均年収である約543万円よりもかなり多くなっています。

*……参考https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001213360&tclass2=000001215880&tclass3=000001215884&stat_infid=000040163743&tclass4val=0

年収は多いですが、管理職としての負担が大きいのが悩みの種とのこと。
残業が多く休日もゆっくり休めず、立場上薬剤部としての数字を求められるため、そのストレスも大きいようですね。

管理職となると部署全体の運営管理や実績を担うため、人材の配置や育成なども重要な要素。
責任の大きさに比例してストレスも大きくなりがちですが、その分収入も多くなります。

管理職としてのストレスから解放されるためには、これまでの経験を活かした転職がおすすめです。

転職にはリスクも伴う

一方で相談者さんの年齢は54歳であり、転職先がすぐに見つからない可能性もあります。
また、転職はリスクを伴うものです。

年収が下がる可能性が高い

現在は管理職で業界平均給与や年齢階層別の平均給与よりもかなり多いため、転職して一般の職員となった場合は年収が下がる可能性が高いです
年収の減少はご家族にも関わる重大な問題であるため、しっかりと話し合い、検討しなければなりません。

これからの生活を想定した必要な金額を明確にすれば、逆算していくらぐらいの年収が必要かわかります。
転職する際は事前にライフプランを立て、最低限必要な年収を確保できる会社を探しましょう。

管理職として採用される可能性がある

相談者さんのこれまでの経験を評価し、管理職として採用したい会社もあるでしょう。
その場合、年収は高いかもしれませんが、管理職のストレスからは解放されないおそれがあります。

もしそのような会社へ転職する場合は、事前に管理職の業務範囲や数字に関する業務などの詳細を確認してください
現在の会社とあまり変わらない内容であれば、その会社への転職は見送ったほうがよいでしょう。

将来をより良くするための転職ですが、リスクを伴うもの。
事前にリスクを把握し、対処しましょう。

まとめ

薬剤師の男性出典:stock.adobe.com

・管理職のストレスからの解放には転職が最適。

・年齢的に転職先が見つからない可能性も。

・転職にはリスクが伴うため、事前の把握と対処が重要。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

同世代の給与明細は……

【参考】56歳、男性/コールセンター業務出典:4yuuu.com

【参考】55歳、男性/製造業 設計・開発職出典:4yuuu.com

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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松田亮太

大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務。個人宅を中心にお金の正しい知識と知恵を伝える一方で、社内の総務、人事、経理などバックオフィスを一手に引き受けている。
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級