【リアル給与明細】55歳、設計・開発職の場合
プロフィール
55歳、男性
製造業 設計・開発職
▼現状
仕事内容は、自動車部品のソフトウェア開発。
労働時間は月190時間、残業は月に約30時間程度。
ボーナスは256万円程度。
【相談内容】お給料から引かれている控除が年々増えていて不満です。だいたいの目安があれば教えてください。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
お給料から引かれている『控除』とは?
質問者さんは、自分のお給料から引かれている控除額が年々増えてきていることを不満に感じているのですね。
では、この『控除』とは一体何なのでしょうか。
控除は、保険料と税金の2つに大別されます。
保険料には、健康保険料(医療費負担の軽減)、介護保険料(家庭の介護負担軽減)、厚生年金保険料(将来の老齢厚生年金受給のため)、雇用保険料(失業や休業への備え)が含まれます。
税金には、所得税(国への支払い、税額は所得に応じる)、住民税(住んでいる自治体への支払い、税額は前年の所得に応じる)があります。
これらの控除額は所得や税率に応じて変動するため、お給料が上がるほど増加します。
例えば、年収300万円の場合の社会保険料合計は約45万5千円ですが、年収700万円になると約103万5千円に上がります。
*……参考https://financial-field.com/income/entry-176748
これが、質問者さんが不満に感じている『控除額がどんどん増える』仕組みです。
控除額の目安はどれくらい?
では、これらの控除はお給料からどの程度引かれるものなのでしょうか。
保険料や税額は、住んでいる地域や家族構成にもよって変わりますが、控除額の目安は総収入のうち2〜3割程度です。
これが引かれた金額が手取り給与となります。
これらの控除は所得や税率に応じて変動し、会社員であれば給与明細に記載されます。
控除額が増えることで手取り額が減るため、質問者さんのように不満に感じる方もいらっしゃるでしょう。
今はふるさと納税やiDeCo(イデコ)など、会社員でも節税できる制度があります。
控除額の大きさが気になる方は、これらの節税制度を賢く利用したいですね。
まとめ
・控除の内訳は、保険料と税金です。
・控除の目安は総収入の2〜3割程度です。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。