奥ゆかしい姿が人気のスミレ
スミレは東アジア原産のスミレ科の植物。
温帯地域に多く自生し、日本でも約50種類が存在しています。
可愛らしく小ぶりな花を道端でひっそりと咲かせるのが特徴で、その奥ゆかしい姿が人気です♪
春から初夏の3月〜5月に開花するため、春の花として認識されています。
学名は「Viola Mandshurica」で、「Viola」が紫・「Mandshurica」が満州のという意味です。
スミレ(菫)という名前の由来には諸説ありますが、墨壺という墨入れに形が似ているからという説が有名。
墨壺とは、材木などに線を引くための大工道具で、日本では古くから使われていたそうです。
また、「摘み入れ」に由来する説も。
スミレは古代より山菜の一種として扱われ、花が咲く時期になると「摘み入れ」して食べることから、転じてスミレと呼ばれるようになったともいわれています。
スミレには「相撲取草」と「相撲取花」という別名もあり、これはスミレ同士を絡め引っ張る遊びが由来とされています。
スミレ全体の花言葉は謙虚・誠実・小さな幸せ
スミレ全体の花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」です。
謙虚という花言葉は、スミレが道端などでひっそり花を咲かせることに由来するといわれています。
小さな幸せという花言葉も、目立ちはしませんが見つけると温かい気持ちになるスミレの姿からきているそう♪
誠実という花言葉は、スミレが冷静・信頼・誠実といったイメージを抱かせる青みがかった色をしていることが由来とされています。
色によって異なるスミレの花言葉
スミレといえば紫色が多いですが、実は白・ピンク・黄色・青とさまざまな色の種類があります。
ここでは、色によって異なるスミレの花言葉をご紹介します。
紫色のスミレの花言葉
紫色のスミレの花言葉は、「貞節」と「愛」です。
これらの花言葉は、スミレの落ち着いた色合いや奥ゆかしい姿からきているのかも。
定番の紫は、プレゼントにもおすすめの色です♪
白いスミレの花言葉
紫と並んで比較的見かけることが多い白いスミレの花言葉は、「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」です。
これは、白という色に純粋・無垢・清らかといったイメージがあるためといわれています。
また、白いスミレには「乙女の死」という花言葉もあり、これは有名なイギリス文学「ハムレット」に由来しています。
ピンク色のスミレの花言葉
ピンク色のスミレの花言葉は「希望」です。
ピンクは愛・恋・女性などに関する花言葉を持つことが多いですが、ピンク色のスミレには未来への前向きな気持ちが込められています。
花言葉の意味から、卒業・引っ越し・昇進などのお祝いにもおすすめです。
黄色いスミレの花言葉
黄色いスミレの花言葉は「田園の幸福」と「つつましい喜び」です。
黄色という色は心がほっとするような色なため、穏やかで温かい田園風景と結び付けられたのかもしれません。
道端でスミレを見つけると嬉しい気持ちになることも由来のひとつといわれています。
青いスミレの花言葉
爽やかな雰囲気が特徴の青いスミレの花言葉は「用心深さ」です。
これは、青という色に知的で凛としたイメージがあることに由来するといわれています。
また、紫色のスミレと同様に、「愛情」といった花言葉を持つ場合もあるようです。
海外のスミレの花言葉
スミレの英語の花言葉は、日本と同じ「modesty(謙虚)」と「faithfulness(誠実)」です。
色によっても異なる花言葉がつけられています。
<色によって異なるスミレの英語の花言葉>
- 紫色のスミレ:「daydreaming(白昼夢)」「You occupy my thoughts(あなたのことで頭がいっぱい)」
- 白いスミレ:「candor(率直)」「innocence(純潔)」
- 黄色いスミレ:「rural happiness(田園の幸福)」
- 青いスミレ:「love(愛情)」「watchfulness(用心深さ)」
また、フランスでは「discrète(慎み深い)」、ドイツでは「unschuldig(純真)」「bescheidenheit(謙虚さ)」という花言葉がつけられています。
スミレに怖い花言葉はある?
スミレには怖い花言葉はなく、基本的に良い意味の花言葉がつけられています。
スミレに怖い花言葉があるという噂は、もしかするとスミレにまつわるローマ神話とギリシャ神話が理由なのかもしれません。
ここでは、その神話をご紹介します。
<ローマ神話>
ある日、愛と美の女神・ヴィーナスがキューピッドと散歩をしていたところ、楽しそうに踊っている美しい乙女たちに遭遇しました。
ヴィーナスは「あの乙女たちと私のどちらが美しいか」とキューピッドにたずねました。
するとキューピッドは「乙女たちのほうが美しい」と答えたため、ヴィーナスは怒り、乙女たちを殴り続けました。
紫色に腫れた乙女たちの顔を見て可哀想に思ったキューピッドは、乙女たちの姿を美しいスミレの花に変えました。
<ギリシャ神話>
あるところにイアという美しい娘がいて、太陽神アポロンが彼女に一目ぼれしました。
でも、イアには婚約者がいたため、アポロンを受け入れることはできませんでした。
それに怒ったアポロンは、イアをスミレに変えてしまいました。
スミレはいつの誕生花?
スミレは1月8日・1月9日・2月21日の誕生花です。
また、白のスミレは1月15日・ピンク色のスミレは1月6日・黄色のスミレは2月6日の誕生花にもなっています。
開花時期より少し早い時期なので、大切な人の誕生日プレゼントにスミレを贈るなら、スミレの花がモチーフの小物などがおすすめです!
スミレを贈るのにおすすめのシーン
スミレにはポジティブな花言葉がたくさんあるため、プレゼントにもぴったり♪
ここでは、スミレを贈るのにおすすめのシーンをご紹介します。
人生の門出のお祝い(卒業式・引っ越し・昇進など)
スミレには「小さな幸せ」や「希望」といった花言葉がつけられているので、卒業・引っ越し・昇進など、人生の門出のお祝いプレゼントにもおすすめです。
しっかりと伝えたいメッセージがあるなら、メッセージカードなどを添えて贈るのが◎
誕生日
スミレは1月8日・1月9日・2月21日の誕生花なので、誕生日のプレゼントに選ぶのもおすすめです♡
一つ一つの花がとても小さいので、複数の色を組み合わせてアレンジするのも◎
スミレのおすすめの贈り方
スミレは花が非常に小さいため、切り花としてはなかなか出回りません。
そのため、スミレの花を贈りたい場合は鉢植えが中心となります。
鉢植えであれば園芸店や山野草の専門店などで販売されていますよ。
プレゼントするなら、野生ではあまり見かけない色をあえて選ぶのもおすすめです♪
また、スミレの花言葉から相手にメッセージを伝えたいなら、押し花にして贈るのも◎
押し花なら手作りでも簡単に作れておすすめです。
スミレは見た目が可愛らしいので、スミレをモチーフにしたハンカチ・小物入れ・アクセサリーなどの雑貨を贈るのも良いでしょう。
スミレの鉢植えや雑貨はネットでも購入可能です♪
スミレには良い意味の花言葉がたくさんある♡
スミレの花言葉について詳しくご紹介しました。
スミレは色によっても異なる花言葉を持つため、プレゼントにするなら伝えたいメッセージに合わせて選ぶのがおすすめです。
ぜひこの記事を参考にスミレの花言葉を知って、贈る際・贈られた際の参考にしてみてください♪
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