【リアル給与明細】30歳、企画職。税金面で損しない年収はいくらですか?【FPが解説】

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読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。明細の内訳から、改善できるポイントあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【30歳 企画職】

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ゆきFP
ゆきFP
2024.07.14

【リアル給与明細】30歳、企画職の場合

【リアル給与明細】30歳、企画職の場合

プロフィール

30歳、女性
人材派遣業 企画運営

▼現状
仕事内容はセミナーの企画運営、WEBマーケティングに関する事務など。
ボーナスは年間80万円。
労働時間は月171時間、残業は月37.5時間程度。
夫は公務員。

【相談内容】育児とバランスをとりながら働きたいと思っています。税金などで損をしない年収はいくらですか?

解説するのは……

 

◆ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。 特に、お金の制度をわかりやすく伝えることを得意としています。

子育てをしながら損しない働き方は?

質問者さんは、育児と両立しながら、税金面などで損をしない働き方を知りたいようですね。

結論から申し上げると、育児で働く時間をセーブするのであれば「130万円の壁」(場合によっては106万円の壁)までに収めることをおすすめします。
なぜなら、ご主人の社会保険の扶養から外れてしまい、大きな負担が生じるからです。

例えば、年収129万円の場合はご自身の所得税や住民税が約4万円引かれて手取りは約125万円です。
しかし、130万円となると、勤め先の社会保険に加入しないといけなくなるため、社会保険の負担がさらに上乗せされることになり、手取りは109万円となります。

*……税金・保険料シミュレーションをもとに算出

また、公務員の扶養手当もなくなってしまうため、ご主人側の収入減にもつながります。
せっかく収入を上げても働き損になってしまうため、「130万円の壁」は特に注意が必要ですね。

会社員として転職か、フリーランスへの転身か

質問者さんは今後転職するか、フリーランスとして働くかでもお悩みのようです。

30〜34歳の企画事務の平均月給は33.4万円であるのに対し、質問者さんは36.6万円と平均を上回っています。一方で、残業を含む労働時間の平均は月181時間に対して、質問者さんは月206時間
労働時間に比例して給与が高くなっているともいえます。

*……参考https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001213360&tclass2=000001215880&tclass3=000001215884&stat_infid=000040163745&tclass4val=0

育児との両立のために働く時間をセーブするのであれば、現在の職場で時短勤務パート勤務に切り替えるのもおすすめです。

転職の場合は、初めから時短勤務での採用はまれで、パート勤務からのスタートが現実的でしょう。
時給で働くため、ある程度決まった収入が見込める点がメリットの一つです。

また、フリーランスとして業務委託で働く場合、働く時間に融通が利きやすいのでより育児と両立しやすくなるでしょう。
しかし、会社勤めとは違って、収入が不安定になるリスクもあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、ぜひ参考にしてご自身に合った働き方を検討してみてください。

まとめ

オフィスで仕事をする女性出典:stock.adobe.com

・年収が130万円以上になると社会保険料の負担があり、手取りが減ってしまいます。

・会社勤めとフリーランスでは、融通の利きやすさと収入の安定感に違いがあります。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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ゆきFP

FP1級を持つ元銀行員ライターです。
400世帯以上の資産運用についてご相談を受けていました。
特に、お金の制度をわかりやすく伝えることが得意です!
育休ママ向けにInstagramで発信もしています。
https://www.instagram.com/chanyuki_money