現状の問題点と整理の目的をはっきりさせる
こちらはリビングのカウンター内に設置した文房具用の引き出し。
家族共用のボールペン、えんぴつ、マーカー、はさみ、のり、セロハンテープなどが入っています。
中には仕切りがありますが、関係なく収納されてしまい、何がどこにあるのか分かりません。
セロテープやホチキスの針のストックもたくさん出てきました。
また、文房具以外にもメジャーやアロマオイル、ガムテープなど。
主にリビングで使うモノに加え、雑貨の取扱説明書や景品でもらった小物等、いろいろなモノが詰め込まれています。
結果、引き出しがきちんと閉まらない事態に……。
この状態では使いたいモノを取り出すのに時間がかかってしまい、中身を把握できないので過剰なストックを抱えてしまいます。
さらに本当はリビングに置きたいドライバーや乾電池などが収納できず、別の場所に追いやられて動線も良くありません。
今回の整理収納作業では、
・取り出しやすく元の場所に戻しやすい収納にする
・今あるモノを一目で把握できるようにしてムダ買いを防ぐ
・リビングでよく使う工具等も収納する
この3点を目標に設定しました。
整理収納のステップ
まずは引き出しの中身を出し、今使っているモノと使っていないモノに区別します。
短くなってしまったえんぴつや、乾いて書けなくなってしまったマーカー等を処分しました。
次に、残ったモノを使用目的ごとに分けます。
書くモノ、切るモノ、貼るモノに分類し、書くモノはさらにえんぴつ、ボールペン、サインペンというように細かく分けます。
最後に、分類したモノを収納に割り当てます。
使用頻度や重さを考慮して引き出し内での定位置を決め、家族が使いやすいようにラベリングをしたら完了です。
整理によるメリット
整理を行ったことで、以下の3つの効果が得られました。
- 使いたいモノを探す時間を短縮できた
- 重複してストックを買うことがなくなった
- リビングで使いたいモノがまとまってムダな動きがなくなった
スッキリきれいに収納された引き出しは、取り出しやすく片付けやすい収納になりました。
子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて定位置を見直すことも大切です。
使ううちにまた整理が必要になることもあるため、同じ手順で行ってくださいね。
片付け上手になるために
収納グッズをたくさん買っても、片付け上手になるとは限りません。
どう収納したらいいかわからない、モノが多すぎて途方に暮れてしまうような人は、まず持っているモノを把握し、区別・分類するところから始めてみてくださいね。
◆整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター / 福島レイナ
子どもの頃から部屋の模様替えが好きで、大学では環境心理学を専攻。空間が人に与える心理的影響について学ぶ。
大学卒業後はキッチンのショールームでアドバイザーとして勤務。新築・リフォームのプランニングや展示会のナレーター、セミナー講師等も務める。
子育てのため退職してからは、自分と家族に使いやすい収納・動線を日々研究中。
4人の子どものママ。
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