【リアル給与明細】29歳、システムエンジニアの場合
プロフィール
29歳、男性
システムエンジニア
▼現状
システムエンジニア6年目。システム開発を行っている。
労働時間は月155時間、残業は月30時間程度。
ボーナスは年間180万円。
【相談内容】現在の年収は約700万円ですが、住宅購入のため、35歳までに年収1,000万円に到達したいです。
解説するのは……
◆松田亮太
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。
年収を上げるには目標と実行、軌道修正が必要
相談者さんは現在年収が約700万円ですが、中古でマンションか戸建を購入するために、35歳までに年収1,000万円に到達したいと考えているのですね。
住宅購入のタイミングが明確になっていることから、ライフプランをしっかりと立てておられるようです。
一方で、35歳までの6年間で年収を300万円増やすわけですから、普段と変わらず働くだけではなかなか到達できません。
目標を見据えた計画と実行、計画どおりにならなかった場合の軌道修正が必要です。
年収を上げる方法は4つ
年収を上げる方法は多数ありますが、今回は以下の4つについて解説します。
- 今のお勤め先で昇給する
- 条件の良い会社に転職する
- 副業をする
- 資産運用などで金融所得を得る
相談者さんの場合は、35歳までの6年間で年収を300万円増やす計画であるため、上記の中からいくつかを組み合わせて到達させましょう。
今の勤務先では給与規定の確認を
勤務先によって給与体系はさまざまですが、一般的に以下の3つが昇給するタイミングといわれています。
・昇格したとき
・資格を取得したとき
・ベースアップしたとき
昇格や資格の要件、昇給額などはお勤め先の給与規定に記載されているため、事前に確認し、昇格や資格取得の時期を設定しましょう。
一方で給与のベースアップは大きな収入増加にはなりにくいですが、近年では物価高騰の影響により、実施している会社も増えています。
また、相談者さんのようなシステムエンジニアは、仕事上必要であるスキルや資格があるほど給与が上がる傾向にあります。
未収得のスキルや資格があれば、積極的に取得しましょう。
会社の規模が大きいほど平均給与額は高い傾向
今のお勤め先では昇格や資格取得による昇給を考慮しても年収1,000万円には到達しない場合、条件の良い会社へ転職する方法もあります。
会社の規模が大きいほど平均給与額は高い傾向にあるため、大きな企業への転職は特に有効です。
転職の際は、事前に条件面をしっかりと確認しましょう。
即効性がある年収増加は副業
副業は、年収を上げる方法の中でも特に即効性があります。
さまざまな副業があるため、自分に合った方法で収入を上げられますよ。
・コンビニや飲食店などでアルバイトをする
・メルカリなどECサイトで販売する
・不動産の賃貸収入を得る
副業によっては初期投資が必要な場合や知識、ノウハウなどが必要な場合があります。
また、副業を認めていない会社もあるため、始める前に確認しましょう。
金融所得は短期間ではマイナスの可能性も
2024年より新NISAがスタートし、近年は株価も右肩上がりの傾向であるため、投資などで金融所得が見込めます。
ただし、新NISAの対象となる投資信託などは相場が変動するため、短期間ではマイナスとなる場合も。
言い換えれば、長期間であれば大きなリターンが見込めるため、少額でも始めるようにしましょう。
まとめ
- 年収を上げる場合は目標と実行、軌道修正が大事。
- 給与規定は必ず確認。
- 即効性を求めるなら副業がおすすめ。
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