【リアル給与明細】29歳、携帯販売スタッフの場合
プロフィール
29歳、男性
携帯販売スタッフ
▼現状
仕事内容は、携帯電話販売及び保障など無形商材の契約。
労働時間は月176時間、残業は月に約2時間。
ボーナスは12万円程度。
【相談内容】お給料もボーナスも年々改悪されています。経験を活かした転職はできますか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は適正額?
質問者さんは、お仕事内容とお給料額が見合っていないことを不満に感じているのですね。
では、質問者さんのお給料が適正なのかどうかを見ていきましょう。
質問者さんのお給料を年収で換算すると、約353万円となります。
一方、携帯電話ショップで働く人の平均年収は約356万円です。
このことから考えると、質問者さんのお給料は業界の中ではほぼ平均的な水準であると言えるでしょう。
なぜお給料が下がってしまうの?
質問者さんは、お給料やボーナスの改悪に不満を感じています。
がんばって働いているのに待遇が悪化すると、やる気が削がれるものですよね。
では、なぜ携帯販売業界のお給料が下がってしまっているのでしょうか。
まず1つ目の理由として、コロナ禍でオンライン契約が増えたことが挙げられます。
大手携帯電話会社が、ahamo(アハモ)、povo(ポヴォ)、LINEMO(ラインモ)などのオンライン専用プランを提供し始めたため、ユーザーが実店舗に行く機会が減少し、携帯ショップの売り上げが低迷しています。
2つ目の理由は、格安SIMの普及です。
最近は多くの企業が格安SIMを提供しており、ユーザーは自分に合ったサービスを選べるようになりました。
その結果、ユーザーが分散し、1企業あたりの顧客数が減少。携帯ショップの売り上げが低下しています。
経験を活かした転職はこの3つ
質問者さんのスキルを活かした転職先として考えられるのは、次の3つです。
接客・サービス業:携帯ショップでの経験から、身だしなみに気を使う習慣やしっかりとした言葉遣いが身についています。そのため、接客・サービス業に適しているでしょう。
営業職:お客様との会話から悩みを聞き出し、どんな提案が解決につながるかを考える能力が身についています。営業職にも適しているでしょう。
コールセンター:お客様ごとに異なるニーズに即座に対応する臨機応変な対応が身についています。コールセンターの仕事も経験を活かしやすいでしょう。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料は、標準的な水準です。
・お給料が下がってしまっている原因は、携帯電話のオンライン契約が増えたこと、さまざまな格安SIM会社が出現したことが考えられます。
・今のスキルを活かした転職には『接客・サービス業』『営業職』『コールセンター』などがあります。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。