ホットフラッシュって?
ホットフラッシュは、更年期障害の症状の1つ。
代表的な症状としては、以下のようなものがあります。
- 突然、体がカーっと熱くなる
- 急に顔が赤くなる
- 暑くないのに汗が止まらなくなる
- 激しい動悸がする
閉経前から始まり、女性の6割程度が経験するともいわれている症状です。
ときには日常生活に支障をきたすこともあるため、つらい思いをしている女性も多いはず。
ホットフラッシュにお悩みの方へ、原因や対処法をお伝えします。
ホットフラッシュの原因は?
ホットフラッシュは、女性ホルモンが急激に減ってバランスが崩れることが原因で起こります。
ホルモンバランスが崩れることに加えて自律神経が乱れ、血管の収縮と拡張のコントロールができなくなるからです。
その他、ホットフラッシュの原因には睡眠不足や運動不足もあります。
ホットフラッシュの簡単な対処法
ホットフラッシュに悩まされている方は、以下の4つの方法を試してみてください。
ホットフラッシュの対処法①通気性の良い服を着る
通気性の良い素材や吸水性の良い素材を選びましょう。
体温調節をしやすいように、カーディガンやパーカーなどの羽織ものを用意するのもおすすめです。
ホットフラッシュの対処法②涼しい部屋で休む
外出先で症状が起きてしまったときは、涼しい場所を探して休みましょう。
濡らしたタオルで首のうしろやわきの下を部分的に冷やすのも効果的です。
ホットフラッシュの対処法③ストレスを溜めないようにする
なるべくストレスを溜めないよう、普段から呼吸を整えてリラックスすることを心がけましょう。
血行を良くするために、適度に運動をするのもおすすめです。
ホットフラッシュの対処法④アロマを活用する
症状を抑えたいときは、副交感神経を優位にする効果に期待できるアロマを使ってみてください。
エッセンシャルオイルを2〜3滴ハンカチに垂らすと、外出先でも香れます。
ホットフラッシュの治療法
ホットフラッシュには治療法があるため、つらい方は病院で相談しましょう。
ホットフラッシュに適した治療法とは、減少したエストロゲンを補充する「ホルモン補充療法(HRT)」で、健康保険が適用されます。
HRTを使用できない場合は漢方薬を使った治療法もあるため、まずは婦人科で相談してみてくださいね。
症状がつらい場合は早めに病院へ
ホットフラッシュを含め、更年期障害の症状に悩んでいる女性は多いものです。お悩みの方は、我慢せずに病院に行ってみるとよいですよ。
監修者
◆佐藤 陽一(さとう よういち)
医療法人社団 彩陽会 理事長
代官山ウィメンズクリニック 院長
東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学産婦人科に入局。2022年『代官山ウィメンズクリニック』、2024年『代官山バースクリニック』を開院。
女性の多様なライフステージに合わせた診療をもっと身近にできるような医療をおこなっています。
代官山ウィメンズクリニック
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