小学生のスマホの所持率はどれくらい?何歳から?
まずは小学生のスマホの所持率を、内閣府の行なった令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(参照:PDF資料)をもとにご紹介します。
子供に何歳からスマホを持たせようか迷っている保護者の方は、参考にしてくださいね。
学年別のスマホ所持率
子供専用のスマホを所持している割合(インターネットを利用するとき使用する機器として)は、以下のとおりです。
7歳(1年生):23.1%
8歳(2年生):30.4%
9歳(3年生):39.2%
10歳(4年生):61.4%
11歳(5年生):61.9%
12歳(6年生):79.0%
13歳(中学生)以上:92.4%
これを見ると、10歳ごろからスマホを持ち始めているようです。
小学4年生がターニングポイント
調査結果を見ると、低学年のうちは親と共用のスマホでインターネットを利用していることがわかります。
そして10歳(4年生)になると、自分専用のスマホを持っている割合が6割を超えます。
一人での行動範囲が広がったり、キッズ携帯では物足りなさを感じたりする時期なので、専用のスマホを持たせようと考える保護者が多いのかもしれません。
スマホとキッズ携帯の違い
そもそも、スマホとキッズ携帯の違いはなんでしょうか。
簡単に比較すると、キッズ携帯は防犯ブザーが付いていたり、通話などに制限がかけられたりと、保護者が安心するための機能が搭載された端末になっているということです。
また、スマホは格安SIMや格安スマホなどのMVNOなどを選択できますが、キッズ携帯は大手キャリアのみ(以下事例)での取り扱いとなっています。
- auのマモリーノ
- ドコモのキッズケータイ
- ソフトバンクのキッズフォン
このような背景から、低学年のうちはキッズ携帯、高学年になったらスマホを持たせる、という保護者が多いのでしょう。
小学生にスマホは必要?持たせる理由とメリット
小学生にスマホを持たせることには、多くのメリットがあります。
子供と連絡が取れて安心
スマホに限らずですが子供に携帯電話を持たせることで、子供が一人で外出したり保護者が自宅にいなかったりするときにも連絡が取れるのはメリットです。
これは保護者が子供に携帯電話を持たせたいと考える大きな理由の一つでしょう。
GPS機能で子供の居場所がわかる
スマホの位置情報をオンにしておくことで、子供の居場所をチェックすることができます。
子供の見守りに特化したアプリもあり、便利かつ安心してスマホを持たせることができるでしょう。
早めにITリテラシーを身に付けさせられる
小学生のうちからスマホに触れることで、早めに使い方に慣れることができるのもメリットの一つでしょう。
また、保護者がインターネットを利用する上でのルールやマナーをきちんと教えながら使用することで、ネットリテラシーも身に付けることができます。
学習に使用できる
スマホでは、学習アプリを使うことができます。学年や教科、ジャンルなどの異なるさまざまな学習アプリがあり、スマホさえあればどこでも学習することが可能です。
また、気になったことを検索エンジンですぐに調べることができるのも◎
小学生にスマホを待たせるデメリットと対策
小学生にスマホを待たせるメリットはたくさんありますが、当然デメリットもあります。
事前にできる対策と共に解説します。
料金がかかる
子供にスマホを持たせるとなると、当然使用するための料金がかかります。月額料金のほか、端末を購入する場合はその代金も必要です。
格安SIMや格安スマホなどを上手く利用すると良いでしょう。
不適切なコンテンツにアクセスできてしまう
ネット上にはさまざまなコンテンツがあり、小学生などの子供には不適切なものも存在します。有害サイトにアクセスしてしまったり、不適切な動画やゲームに触れてしまう恐れも。
利用できるコンテンツを制限できるフィルタリング機能を活用しましょう。
スマホ依存になるリスクがある
スマホを持たせると、依存症になってしまうリスクもあります。常にスマホが気になったり、寝不足や視力低下を招いたりする恐れもあるでしょう。
使用時間を制限する機能があるスマホを使うことや、親子できちんとルールを決めることが大切です。
犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性も
さまざまなコンテンツに簡単にアクセスできるため、知らないうちに犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性もあります。ゲームに高額な課金をしてしまうケースも珍しくありません。
また連絡アプリやSNSなどで、人間関係のトラブルが起きてしまうこともあるでしょう。
こちらも親子でしっかりとルールやマナーを話し合うことが必要です。
小学生・中学生にスマホを持たせるときのポイント
ここでは、小学生や中学生にスマホを持たせるときのポイントを解説します。
特に初めてスマホを持たせるのであれば、必ず行なうようにしてくださいね。
ルールを決める
専用のスマホを持つことになったら、子供と話し合い、利用するときのルールを必ず決めましょう。例えば、以下のようなルールを決めると◎
- 使用時間の設定(夜間は使わないなど)
- 食事中は使わない
- SNSに個人情報書き込まない・公開しない
- 連絡先を交換するときは一度相談する
- SNS上で知らない人とやり取りをしない
- 人の悪口を連絡アプリやSNSに書き込まない
このほかにも、さまざまなルールを話し合ってみてください。
フィルタリングをかける
不適切なコンテンツや有害なアプリにアクセスしてしまわないよう、フィルタリング機能で制限をかけましょう。
満18歳に達するまでの子供に携帯電話やスマホを持たせるときには、フィルタリングサービスへの加入と、設定を完了させることが義務付けられています。(※青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)
スマホを契約する際は、必ず申し込んでくださいね。
機能を制限する
フィルタリングでサイトの閲覧やダウンロードできるアプリを制限する以外にも、利用時間や課金などを制限することができます。
以下の方法で設定しましょう。
- 端末で設定する
- キャリア・携帯電話会社のサービスを使用する
- フィルタリングアプリを使用する
どこがいい?小学生・中学生におすすめの格安SIM
子供にスマホを持たせることが決まっても、契約するキャリアはどこがいいのでしょうか。
小学生や中学生にスマホを持たせる際におすすめの格安SIMをチェックしましょう。
最安値の月額利用料金も比較しているので、参考にしてくださいね。
iphoneなら【LINEMO】
LINEMO(ラインモ)は、ソフトバンクのオンライン専用プラン。
iPhoneのみ追加料金なしで使える「あんしんフィルター」があります。小学生・中学生・高校生・高校生プラスの4種類があり、子供の年齢に合わせて使用可能です。
- 最安値の利用料金:990円(3GB)
Androidなら【LinksMate】
LinksMate(リンクスメイト)は、Androidスマホを検討している人におすすめの格安SIMです。「i-フィルター」というフィルタリングサービスが無料で利用できます。
データ通信容量とSIMタイプを組み合わせた、全114種類の料金プランから最適のものを選択できるのも魅力です。
- 最安値の利用料金:165円(データ通信のみ、100MB〜1GB)
見守り重視なら【TONEモバイル】
TONE(トーン)モバイルは、子供を見守る機能が充実した格安SIMです。
細かいフィルタリング設定や、不適切な写真撮影をブロックする機能などがあり、親の目が届かないところでトラブルに巻き込まれるのを防ぎます。
- 最安値の利用料金:1,100円(動画以外はデータ無制限)
サポート重視なら【UQmobile】
auのサブブランド・UQmobile(ユーキューモバイル)。au回線を使用し、安い料金で通話品質が高いのが魅力です。
4GB利用できる「ミニミニプラン」が2,365円ですが、「UQ親子応援割」なら30GB使えて12か月間1,958円(13か月目以降は20GB・3,278円)。
iPhone・Android共に、さまざまな機種が揃っているのもおすすめポイントです。
- 最安値の利用料金:2,365円(4GB)
安さ重視なら【楽天モバイル】
楽天モバイルは、シンプルな料金プランと、楽天ポイントが貯まる・使えるのが魅力!
「最強家族割プログラム」は、3GBまで月額968円、20GBを超えても月額3,168円です。
また、楽天市場でのお買い物時ポイントが5倍貯まり、月額料金の支払いにも使用できます。よく楽天市場を使う場合、全額ポイントで支払えることもあります。
22歳までは毎月110ポイントが還元される「最強青春プログラム」も併用可能です。(要エントリー)
さらに12歳まで家族割引&440ポイント還元で毎月実質480円(税込528円)で使えるお得な「最強こどもプログラム」(要エントリー)も見逃せません。
フィルタリングサービスは月額330円ですが、月額料金を抑えられるのでお得に使用できますよ。
- 最安値の利用料金:528円 / 968円(3GB)+330円(18歳未満はフィルタリングサービス契約必須)
小学生にスマホを持たせるなら使い方をしっかりと話し合って
小学生のスマホ所持率は高学年から上がり、中学生になると9割を超えます。何歳から持たせるにしても、大切なのはルールやマナーなどの「使い方」を伝えること。
幼いうちからネットリテラシーを身に付けさせ、スマホを上手に使えるようサポートしましょう。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。