2024年のお月見(十五夜)はいつ?十三夜・十日夜は?
2024年の十五夜(じゅうごや)は9月17日(火)、十三夜(じゅうさんや)は10月15日(火)、十日夜(とおかんや)は11月10日(日)です。
2025年の日付も参考にしてくださいね。
十五夜
- 2024年 9月17日(火)
- 2025年 10月6日(月)
十三夜
- 2024年10月15日(火)
- 2025年11月2日(日)
十日夜
- 2024年11月10日(日)
- 2025年11月29日(土)
そもそも十五夜とは
そもそも、十五夜とはどのようなものなのでしょうか。
十五夜の意味
お月見をする「十五夜」とは、旧暦で8月15日の夜のことです。日本では古くから、十五夜にお団子を食べたり、月を眺めたりする習慣があります。
もともと十五夜とは、旧暦で毎月15日の夜のことを指していました。新月から満月までの周期は約15日(新月から次の新月までは平均約29.5日)で、この周期に合わせていた旧暦では月の半ばに満月が見られたからです。
月の満ち欠けにはズレがあるので必ずしも十五夜の日が満月とは限りませんが、美しい月が見られます。
毎年日にちが異なる
現行の新暦に当てはめると、旧暦の8月15日は9月上旬〜10月上旬ごろとなります。そのため最初にご紹介したように、毎年日にちが異なるのです。
旧暦では7〜9月が秋とされていて、8月15日が秋の真ん中の日に当たります。この日に見える月はとても美しいこともあり、「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」(明月の表記の場合も)と呼ばれるようになりました。
また「仲秋の名月」と書かれることもありますが、仲秋とは旧暦で8月のこと。
仲秋の名月は8月の名月という意味になります。
十五夜とお月見の由来
十五夜は、中国の『中秋節(ちゅうしゅうせつ)』が起源といわれています。日本の十五夜と同様に、旧暦の8月15日です。
中国では春節(しゅんせつ)や清明節(せいめいせつ)と並ぶ伝統的な祝日になっていて、お月見をしながら団らんを楽しみます。
中国で生まれた十五夜のお月見ですが、日本には平安時代に伝わったといわれています。
初めは貴族だけの娯楽としての行事で、月を眺めながらお酒や詩歌などを楽しんでいました。
そして庶民にも十五夜が広まったのは江戸時代といわれています。
当時は月の神が農耕の神でもあったため、月に芋を供え、豊作を感謝・祈願する日となったのです。
十五夜だけじゃない!三月見とは
実は十五夜以外にも、お月見をする日があるのをご存じですか?
最初に日にちをご紹介したように、十五夜・十三夜・十日夜の年に3回のお月見があります。
十三夜(じゅうさんや)
十三夜は、十五夜の次に知られているお月見の日です。
十五夜のあとになるので「後(のち)の月」とも呼ばれていて、十五夜の次に美しい月とされています。
また、中国で生まれた十五夜に対し、十三夜は日本で生まれた風習です。
栗や豆の収穫を祝う行事で、「栗名月(くりめいげつ)」「豆名月(まめめいげつ)」とも呼ばれています。
旧暦の9月13日に行われるので、2024年は10月15日(火)です。
十日夜(とおかんや)
十日夜は、東日本を中心に行われてきたお祭りです。
来年の豊穣を祈願する日で、稲刈りが無事に終わったことで田の神が山へ帰るとされています。
餅やおはぎを食べて無病息災を祈ったり、田んぼを見守ってくれたかかしにお供えしたりと、地方によって風習はさまざまです。
旧暦の10月10日に行われますが、毎年11月10日に行う地域が多くなっています。
また、西日本では「亥の子」という収穫祭がこれにあたり、旧暦10月の亥の日に行われます。
『二夜の月』と『三月見』
十五夜・十三夜と合わせて月を見ることを『二夜の月(ふたよのつき)』といいます。
どちらか片方だけのお月見だと『片見月』または『片月見』と呼ばれ、縁起が悪いとされたこともあったそう。
また、全ての日が晴れて月を見ることができることを『三月見(さんつきみ)』といい、縁起が良いといわれています。
お月見には何する?風習と由来
お月見にはさまざまな楽しみ方がありますが、一般的な風習と由来を紹介します。
ススキを飾る
ススキは、日本の秋を象徴する植物でその美しい穂先が魅力。豊作や無病息災を願う、縁起の良い飾り物です。
実りを意味する稲穂の代わりに、ススキを飾るようになったそう。
地域によっては、鋭い切り口を持つススキを魔除けとして軒先に吊るす風習が残っています。
お月見団子(お団子)を供える
お月見にはお団子を供えるというのは、誰もが知る風習でしょう。
これには、作物を収穫できたことへの感謝を込めて、満月に見立てた団子を月にお供えする意味があります。
十五夜は15個、十三夜は13個を三方に積み、月の出る方角へ正面を向けて供えるのがしきたりとされています。
農作物を供える
お月見は豊作を祈願したり、収穫に感謝したりする意味を持つため、農作物も供えていました。
里芋や栗などの秋の収穫物を供える側から向かって左手、月見団子を右手にするのが習わしです。
『お月見どろぼう』という風習も
『お月見どろぼう』というユニークな風習もあります。
子供たちがお月見のお供え物を盗むことで、お月様が食べてくれたとして歓迎されていたのです。
地域によっては子供たちが近所の家を周り、お団子やお菓子などをもらう風習がまだ残っているそうです。
ハロウィーンのようで面白いですね。
家族みんなで♡お月見の楽しみ方
ここからは、家庭でお月見を楽しむための方法をご紹介します。
ぜひ今度の十五夜に取り入れてくださいね。
お月見団子を食べる
お月見といえば、やっぱりお団子ですね。
家族みんなで楽しむことができるので、ぜひ綺麗な月を眺めながら食べましょう。
月見団子をお供えするための三方(読み方:「さんぽう」または「さんぼう)を使えば、さらに雰囲気が出ます。もちろん、家庭にあるお皿でもOKですよ。
お豆腐入りカラフルなお月見団子レシピ
子供たちと一緒に、お月見団子を作ってみてはいかがでしょうか。
色を付けてカラフルにすれば、見た目にも楽しいお団子ができますよ♪
ススキなどを飾って気分を味わう
ススキやウサギの置物などを飾って、お月見気分を味わいましょう。
ススキを飾るなら、庭や玄関先がおすすめ。玄関先にススキを飾ることで、訪れる人々を温かく迎えることができます。
また玄関先以外にも、リビングルームやダイニングテーブルにススキを飾るのも◎
部屋の中にススキを置くことで、秋の雰囲気を演出することができますよ。
和紙のお月見飾り
本物のススキを用意するのが難しいのであれば、和紙でできたおしゃれなススキもおすすめです。
部屋に飾ることで、グッと秋らしい雰囲気が漂います。毎年使えるのも嬉しいですね。
十五夜の意味を知ってお月見を家族で楽しんで♡
十五夜は、古くから親しまれてきた秋の行事です。
収穫祭の意味を持つため、日ごろ美味しいごはんを食べられることへの感謝をすると良いでしょう。
また、お団子を用意したり、ススキを飾ったりなど、現代でも取り入れられる風習はあるのでぜひ取り入れたいものです。
一年で最も美しい月を眺めながら、家族で楽しいひと時を過ごしてくださいね。
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