上手な資産運用をしたい!《金融商品の選び方》判断のポイントは……
少しでもお金を増やしたいとは思うけれど、資産運用についてよく分からず、なんとなく預金している……という方も、少なくないのではないでしょうか。
「資産運用」と聞くと、株や債券、投資信託を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、"預金"も資産運用のひとつ。
これら以外にも、外貨預金や保険など、金融商品には様々な種類があります。
では、数ある金融商品の中から、どのようなものを選べばいいのでしょうか。
まず考えたいことは、貯めたお金を使う「目的」と、そのお金を使うまでの「期間」です。
目的やお金を使う時期を意識せずに金融商品を選んでしまうと、途中で解約できなくて困ってしまうというケースもあるので、要注意!
例えば、「1年後の住宅購入のための頭金」と「15年後の子供の大学進学のための教育資金」とでは、選ぶべき金融商品は違ってきます。
【運用期間別】金融商品の種類
資産運用の期間別に、金融商品を選ぶときのポイントを押さえておきましょう。
お金を使うまでの期間を元に、資金を次の3つに分類します。
1~3年で使う「身近な未来のお金」と、4~9年の間で使う「少し先の未来のお金」、そして10年以上先で使う「遠い未来のお金」です。
■身近な未来のお金(1~3年)
身近な未来に使うお金は、いつでも使えることを重視してください。
せっかく増やそうと思っていても、短期間で解約すると元本割れする金融商品を選んでしまっては、本末転倒です。
定期預金の金利は0.01%と、増えることはあまり期待できません。(2017年3月現在メガバンク金利)
■少し先の未来のお金(4~9年)
少し先の未来のお金は、増やすことを目指した運用もできます。
預金のほかに、国債、社債や外貨預金、配当や株主優待が期待できる株などの比較的安全性が高く、価格変動が少ない金融商品も選択肢に入れてみましょう。
ただし、経済の状況などによっては元本割れする恐れもあるので、慎重に選んでくださいね。
■遠い未来のお金(10年以上先)
10年以上先の遠い未来に使うお金は、運用期間が長くとれるため、より積極的な運用も選択肢に入れることができます。
成長が見込める株や、利率が高い外国債券・投資信託・変額年金保険、貯蓄性のある保険等も選択肢に入ります。
ただし、長期の運用を行う際には、金利の変動や経済の状況に注意が必要です。
金利が高いときには、貯蓄性のある保険など、固定金利の商品が有利です。
しかし、今のように金利が低いときに固定金利の商品を選んでしまうと、世の中の金利が上がった時に金利上昇のメリット受けることはできません。
金利が低いと、預金だけではお金は増えませんよね。
たくさんある金融商品の中から自分に合った商品を選ぶコツは、「いつ、何のために使うお金なのかを明確にすること」です。
あやふやなまま何となく貯金を続けるよりも、資産運用のポイントを押さえて、賢くお金を増やすための一歩を踏み出してはいかがでしょうか。
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