「娘に甘い夫が、なんでも買い与えてしまい困っています……」
とても仕事が忙しい夫。娘はまだ3歳なので、平日は帰宅するのが娘が眠った後になってしまうため、触れ合う時間がありません。土日も、たまに出勤や出張があります。
そのせいか、娘の喜ぶ顔見たさに、おもちゃや洋服、お菓子となんでも買い与えています。
優しいパパだと思うのですが、このままでは娘がわがままに育ってしまわないか不安です。
一度夫にそのことを話したら、少し言い合いになってしまいました。このままで良いのでしょうか?
(30代・主婦)
パパが娘に甘い理由はズバリ「嫌われたくないから!」
娘を持つ身にとっては耳が痛い話ですが、ご相談者さんのおっしゃる気持ち、痛いほどわかります。
我慢ができない子になってしまうのではないか、世の中、なんでも自分の思い通りにならないと気の済まないわがままな娘になるのでは……。
そのように不安になってしまいますよね。
パパが娘に対して甘い原因は、「娘に嫌われたくない」という不安です。
可愛くて仕方のない愛娘に「パパなんて大嫌い!」などと言われたら、立ち直れなくなるほどのショックを受けてしまうでしょう。
子どもが男の子の場合は、自分の経験と重ねて、自然と仲良くなる方法がわかります。しかし女の子においては、何が嬉しくて嫌なのか、全くわからなくなってしまうのです。
また、一緒にいる時間が短いというのも、大きな原因でしょう。
少しでも一緒に過ごせる時には、できる限り楽しい時間にしたいし、娘の喜ぶ顔が見たいと考えているのです。
時間も心も、深い繋がりが持てない不安を抱いているなかで、妻に「あなたのせいで、わがままな子になったらどうするの?」と言われてしまったら、どうでしょう。
夫にとっては、辛い一言のはずです。不安をうまく表現できない苛立ちから、言い合いになってしまうこともあるかもしれません。
また、「パパこれ買って!」という娘のおねだりに対し、「ママがダメだって」と妻を悪者にする方法を取る男性も少なくありません。これも困りますね。
パパの立場と気持ちを理解してあげよう!
まずは、ご主人の気持ちを理解してあげましょう。
「なかなか一緒にいられないからこそ、たくさん娘の笑顔が見たくて、ついなんでも娘の希望を聞いてしまうんだよね。」
と承認し、伝えてあげてください。そして、「娘はパパのことが大好き」ということもです。
ものを買ってくれるからではなく、パパがいつも頑張ってくれているからだということも、忘れず伝えましょう。
もちろん、娘さんにも「パパは毎日頑張っているんだよ」ということをしっかり伝えてあげましょう。
娘さんの将来ため、心の余裕をご主人に持ってもらうには、まずは不安を和らげることから始めてみてはいかがでしょうか。
娘に対してやさしい父親、厳しい母親という図式はよく見られるものです。
ご主人だけではなく、多くの男性が、娘に嫌われたくないという不安を持っているのです。
では、父親が甘いからといって娘がわがままなに育つかといえば、一概にはそうでもないようです。子どもはやはり、母親の影響を強く受け育っていくのでしょう。
母親との絆の強さは、父親が踏み込めない特別なもの。
それがまた、父親のジレンマでもあるのです。父親がどれだけ甘やかしても、子どもにとっては母親が一番ですから。
パパの立場も理解し、夫と娘のコミュニケーションのひとつとして、たまには少しくらい甘やかすことも、大目に見てあげても良いかもしれませんね。
あまりに夫が娘に甘いと、不安に思うこともあるかもしれませんが、気持ちを理解し、良いバランスでコミュニケーションをとって、親子関係を築いていってあげましょう。
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