まずは、自分の「めまいタイプ」を把握しておこう!
めまいは、大きく分けて「クラクラ」「フワフワ」「グルグル」の3のタイプに分けられます。
①クラクラタイプ
突然目の前が真っ暗になるクラクラタイプのめまいは、脳の血液が不足することで引き起こされることが多いめまいです。貧血や低血圧の方に多いそう。
②フワフワタイプ(浮動性めまい)
体がふわふわと浮いているような感覚の浮動性めまいは、自律神経の乱れが原因となっていることが多いそう。
脳の異常や、過労や睡眠不足、ストレスなど心因性のこともあります。
③グルグルタイプ(回転性めまい)
めまいで多いのが、頭がグルグルと回っているように感じられる回転性めまい。
内耳のトラブルや小脳や脳幹の異常などが原因として考えられ、メニエール病や、突発性難聴などの症状としても代表的です。
この中で、めまい体操が有効なのが、回転性めまいの「良性発作性頭位めまい症」と呼ばれるものです。
まずは、医療機関を受診して自分のタイプを把握しておきましょう。
自宅でできる「めまい体操」①エプリー法
ぐるぐるタイプのめまいのセルフケアとして有効なのが、三半規管にできてしまった結石(浮遊耳石)を流してあげる「エプリー法」と呼ばれる体操です。
エプリー法をする前に、まずは左右に体を倒してみて、どちらでめまいが生じるかをチェックしましょう。
《エプリー法のやり方》
① めまいが生じる方向斜め45度に顔を向け、そのまま仰向けに寝る
② 首の後ろ〜枕を入れ、そのままの姿勢で30秒キープ
③ 反対側に顔を傾け30秒キープ
④ ③で向いた向きに体を向け、横向きに寝る
⑤ 体を起こして首を下に向け30秒キープ
それぞれの動作で、めまいが生じたら、めまいが治るまでそれぞれの姿勢をキープします。
ただし、これは「良性発作性頭位めまい症」の治療に行われる治療です。
ご自身のめまいが該当するかどうかは、病院での正確な診断が大切。自己判断で行わないようにしましょう。
正しくできると、めまいが1発で治ったなんて方も中にはいるそうです!
自宅でできる「めまい体操」②ラジオ体操
誰もが知っているラジオ体操は、先ほど紹介した耳石を流してめまいが治るように促すための体操と、同じ効果があると言われています。
頭を左右前後に動かすことで、三半規管から耳石を流し出すことができることがあります。
めまいの症状が改善している方でも、ラジオ体操を続けることで再発予防ができるそうです。
健康のためにも毎日続けてみるといいですね!
自宅でできる「めまい体操」③30歩足踏みする
横浜市立みなと赤十字病院の新井基洋先生が紹介しているめまい体操の一つが、体の左右の傾きを改善することで小脳を鍛える「30歩足踏み」体操です。
両手を前方・肩の高さに伸ばして、数を数えながら30歩足踏みをするだけの簡単体操。
「30歩足踏み」体操によって体のバランスが整い、内耳の不調を改善してめまいが治るよう促すのが狙いです。
自宅でできる「めまい体操」④頭の振り返り運動
もう一つ紹介しているのが、三半規管を刺激して鍛える、振り返り運動です。
体の前に肩手を出し、親指を立てた状態が基本の形。
親指に目線を合わせながら、そのまま左右に30度ずつ顔を振りましょう。
10往復ほど続けるのが1セット。
めまいが治るよう、継続して行うことが大切です!
自宅でできる「めまい体操」⑤頭を上下に動かす
さらに、左右を振り返る体操と同じような要領でできるのが、頭を上下に動かす体操です。
正面に出した手の親指を横にして、その親指を注視しながら上下に頭をふることで三半規管を訓練します。
めまい体操には、いろいろな方法がありますが、めまいが治ることがないようでしたら早めに病院で専門医に診てもらいましょう。
「良性発作性頭位めまい症」は、内耳の耳石を流し、小脳を鍛えることでめまいが起こりにくく再発予防にも良いとされています。
めまいが起きやすい方、なかなか治らない方は、めまい体操を毎日続けてみてはいかがでしょうか?
ただし、めまいにはいろいろな病気が隠されている場合があります。
自己判断を決してせず、治る兆候が見られないときには病院に行くことが大切です。
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