「おもちゃを貸してあげられない」そんな子に効く魔法の言葉とは

子育て・ライフスタイル

お友だちが集まるプレイルームやキッズスペースで遊んでいる時、おもちゃの貸し借りが上手く出来なくて子ども同士がけんかになってしまうことってありますよね。兄弟同士でも、上の子のおもちゃで遊びたい下の子とおもちゃを貸せない上の子でけんかになることがあると思います。
そんな時、けんかの仲裁に入ったママに是非使ってみて欲しい魔法の言葉があります。

トイレの張り紙の効果がおもちゃの貸し借りに応用できる?

「いつもキレイにご使用くださり誠にありがとうございます」

コンビニやレストランのトイレなどでこのような張り紙が貼ってあるのを見たことはありませんか?もちろん、実際にトイレが綺麗に保たれている現状へのお店側からの感謝のメッセージでもありますが、それだけではありません。

初めて来店したお店で自分がいつもそのトイレを綺麗に使っているわけではなくても、「キレイに使って出よう」という意識になりますよね。

これは自分のまだ起こしていない良心的な行動に先に感謝されたり誉められたりすると、無意識に期待に応えたくなり実際に行動が促される、という効果があるからだと思います。

相手に起こして欲しい行動は同じでも、「キレイに使ってください」「汚さないでください」と注意をするよりも「いつもキレイにご使用くださり誠にありがとうございます」の方がより気持ち良く、前向きに相手に行動してもらえる一言ですよね。

実は同じ心理が子育てにおける「おもちゃの貸し借りのけんか」の場面でも使えます。それが「お兄ちゃん優しいから、遊び終わったらきっと貸してくれるよ」の一言です。

おもちゃの貸し借りをスムーズにするには「咎める」のではなく「美点を呼び起こす」こと

先に遊んでいた子にだって、”まだまだ遊びたくてすぐにおもちゃを貸したくない”という思いがあるはずですよね。

そんな時に、特に兄弟間で「貸してくれないなんていじわるなお兄ちゃんだね」と下の子へ伝えるのではなく、

「今はお兄ちゃんが遊んでいるから、他のおもちゃで遊んで待っていようね。あなたも自分の好きなおもちゃは大事にしたいでしょう?お兄ちゃんも同じで、すぐには貸せない時もあるの。でも大丈夫。お兄ちゃん優しいから、遊び終わったらきっと貸してくれるよ。」

と上の子にも聞こえるようにさりげなく言ってみてあげてください。

子どもはみんな優しさのかたまりです。自分のやりたい事や欲をまだ上手くコントロール出来ないだけなのです。

まだすぐに譲れないことを「いじわるだね」「優しくないね」と咎めるのではなく、その子の持っている優しい心を呼び起こすような、自尊心を刺激するような声かけをしてあげると、案外子どもは気持ち良く次の行動に移ってくれたりします。

【あなたが優しいこと 私は知っているよ】と言われると、まるで自分の良い所を認めてもらえたような気持ちになってその嬉しさから自然と期待に応えたくなり、結果として自分で自分の気持ちや行動を律することにつながると思います。

そして何より、誰かに自分を信じてもらえていること、特に大好きなママが優しい子だと自分のことを信じてくれていることが、子どもは何より嬉しいのです。

大人でも子どもでも、言われて嬉しい言葉は同じです。

相手が持っている美点を誉めて相手を認めてあげる、それだけで言われた相手は自然とその美点を体現しようとしたくなるのではないでしょうか。

おもちゃの貸し借りをスムーズにするのに大切なことは「共感してあげること」

もちろん、どうしてもおもちゃを貸せない時もあると思います。

そんな時も『貸せない』というその子の気持ちを否定せずに「そうだよね、今あなたが遊んでいたんだからすぐには貸せないよね。だってこのおもちゃ大好きだものね。」と、まだ上手く自分の気持ちや理由を説明出来ない部分をママが代弁してあげて、思いに共感してあげることが大切。

それだけで「自分の気持ちを分かってくれた」という思いから、ママや相手の話を聞こうとするこころの余裕がその子に生まれます。

共感してあげることにプラスして「お兄ちゃん、優しいから貸してくれるよ」という、ほんの少し子どものこころがくすぐられるような嬉しい言葉をかけてあげると、頑なに「貸せない!」と言っていた子どもの気持ちに変化が生まれるかもしれません。

おもちゃを貸してくれたら「とにかく誉める」

もし「じゃあこれならいいよ。」「はい、貸してあげるよ。」「遊び終わったら貸すから。」など、相手の子(上の子)が優しさを見せてくれたら、とにかく誉めてあげましょう。

「うわぁ!ありがとう〜!よかったね、◯◯(自分の子どもや下の子の名前)!嬉しいね〜!やっぱりお兄ちゃん優しいね〜!さすがお兄ちゃん!優しいお兄ちゃん、かっこいいね〜♡貸してくれてありがとう。」

と貸してくれたことや相手の子(上の子)が見せてくれた優しさについてをたくさん誉めてあげてください。

このやり取りを間近で見ていた自分の子どもや下の子にとっても、貸し借りの大切さや他者への思いやりを学ぶ大切な時間になるはずですよ。

おもちゃの貸し借りを促す魔法の言葉をご紹介しました。
プラスの声かけはプラスの行動を呼び起こします。今日明日とすぐには変わらなくても、根気よくママの思いを何度も語りかけることはとても大切なことです。

子どもが上手にルールを守れなかったり優しく出来なかった時、その子の気持ちや行動を否定するのではなく、子どもの自尊心を高め子どもが元々持っている素敵な部分を刺激するようなプラスの声かけを意識してあげましょう。
そうすれば、子どもは喜んで自分の優しさを分けてくれようとするのではないでしょうか。