金融商品を選ぶポイント①
資産形成の目的に合っているか
投資するお金は、「何年後」に「どんな目的」で使う予定でしょうか?
例えば、15年後に使う子どもの学費なのか、40年後の老後費用なのかによって、選ぶべき金融商品は違います。
「何年後にどんな目的で必要になるか」を明確にしてから金融機関へ相談に行き、それをしっかりと伝えましょう。
金融商品を選ぶポイント②
リスク、リターンについて確認する
投資の世界での「リターン」とは、運用で得られる成果のことをいいます。
成果と聞くと、収益が思い浮かぶかもしれませんが、実はリターンとは、収益と損の両方の意味を持っています。
また、「リスク」はリターンの変動幅(不確実性)を指します。
たとえば、AとBの商品に、それぞれ1万円を投資した場合を考えてみましょう。
Aは、8,000円に値下がることもあれば、12,000円になって利益が出ることもありました。
それに対してBは、9,800円から10,200円の範囲の値動きでした。
この2つを比べると、AのほうがBよりも値動きの幅が大きいので、Aの方がリスクは大きい商品と考えるのです。
過去の値動きを参考にしながら、希望するリターンが得られそうかどうかを確認してくださいね。
金融商品を選ぶポイント③
気持ちの余裕を確認しよう
損をしたくないという気持ちは、誰にでもあります。
金融商品を買う時には、値上がりだけに注目するのではなく、値下がりしたときのことも考えておきましょう。
値下がりをしても我慢できる範囲は、1万円が9,800円になると不安になる人もいれば、8,000円でも気にならない人など、人によってとらえ方が違います。
どの程度の損失までなら気持ちの余裕が保てるかを考えてみてくださいね。
金融商品を選ぶポイント④
どんな要因で価格が動くのか
金融商品は、価格が動くものが大半です。
価格が動く理由は、政治や経済の動きや、個別企業の業績などさまざま。
「この商品は、どんな要因で価格が動きますか?」と伝え、値動きの要因を確認しましょう。
回答自体がむずかしく感じる場合は、どんなニュースに注目すればよいかや、関連の大きい指標はどれかなど、質問を変えながら納得するまで聞いてくださいね。
金融商品を選ぶポイント⑤
手数料はいくらか
金融商品の手数料は、商品によって、金額も支払うタイミングも違います。
投資信託の手数料は、購入時・運用中(保有期間中)・売却時の3つのタイミングがあります。
仮に、投資信託を1万円購入する場合、購入手数料が1%だと、9,900円を投資信託の購入に充てることができますが、購入時手数料が3%だと、9,709円しか投資信託の購入に充てることができません。
手数料は、運用成果に影響するため、「どのタイミングで、いくらかかるか」を確認しておきましょう。
少しでも商品の内容がわからない場合は、「こんなことを聞いて恥ずかしくないかな」などと考える必要はありません。
どんな些細なことでも質問をして、理解を深めましょう。
金融機関で相談する時に大切なことは、「自分の考えを伝えること」と「疑問点は質問すること」です。
理解ができるまで質問をして、自分に合った金融商品を選んでくださいね。
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