《ママのための投資講座・応用編vol.1》金融機関で商品を選ぶポイント

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金融機関に相談に行くと、

「金融商品の購入経験はあるか」
「資産はどれくらいか」
「金融商品や経済の知識があるか」

といったことを聞かれます。

金融機関の担当者は、それらをベースに、あなたの考えや目的にあった商品を紹介してくれます。

"せっかく紹介してもらっても、何を基準に金融商品を選べばいいのかわからない……"と感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、その金融商品が自分に合っているかどうかを確認するための「5つのポイント」をお伝えします。

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金融商品を選ぶポイント①
資産形成の目的に合っているか

投資するお金は、「何年後」に「どんな目的」で使う予定でしょうか?

例えば、15年後に使う子どもの学費なのか、40年後の老後費用なのかによって、選ぶべき金融商品は違います。

「何年後にどんな目的で必要になるか」を明確にしてから金融機関へ相談に行き、それをしっかりと伝えましょう。

金融商品を選ぶポイント②
リスク、リターンについて確認する

投資の世界での「リターン」とは、運用で得られる成果のことをいいます。

成果と聞くと、収益が思い浮かぶかもしれませんが、実はリターンとは、収益と損の両方の意味を持っています。

また、「リスク」はリターンの変動幅(不確実性)を指します。

たとえば、AとBの商品に、それぞれ1万円を投資した場合を考えてみましょう。

Aは、8,000円に値下がることもあれば、12,000円になって利益が出ることもありました。

それに対してBは、9,800円から10,200円の範囲の値動きでした。

この2つを比べると、AのほうがBよりも値動きの幅が大きいので、Aの方がリスクは大きい商品と考えるのです。

過去の値動きを参考にしながら、希望するリターンが得られそうかどうかを確認してくださいね。

金融商品を選ぶポイント③
気持ちの余裕を確認しよう

損をしたくないという気持ちは、誰にでもあります。

金融商品を買う時には、値上がりだけに注目するのではなく、値下がりしたときのことも考えておきましょう。

値下がりをしても我慢できる範囲は、1万円が9,800円になると不安になる人もいれば、8,000円でも気にならない人など、人によってとらえ方が違います。

どの程度の損失までなら気持ちの余裕が保てるかを考えてみてくださいね。

金融商品を選ぶポイント④
どんな要因で価格が動くのか

金融商品は、価格が動くものが大半です。

価格が動く理由は、政治や経済の動きや、個別企業の業績などさまざま。

「この商品は、どんな要因で価格が動きますか?」と伝え、値動きの要因を確認しましょう。

回答自体がむずかしく感じる場合は、どんなニュースに注目すればよいかや、関連の大きい指標はどれかなど、質問を変えながら納得するまで聞いてくださいね。

金融商品を選ぶポイント⑤
手数料はいくらか

金融商品の手数料は、商品によって、金額も支払うタイミングも違います。

投資信託の手数料は、購入時・運用中(保有期間中)・売却時の3つのタイミングがあります。

仮に、投資信託を1万円購入する場合、購入手数料が1%だと、9,900円を投資信託の購入に充てることができますが、購入時手数料が3%だと、9,709円しか投資信託の購入に充てることができません。

手数料は、運用成果に影響するため、「どのタイミングで、いくらかかるか」を確認しておきましょう。

少しでも商品の内容がわからない場合は、「こんなことを聞いて恥ずかしくないかな」などと考える必要はありません。

どんな些細なことでも質問をして、理解を深めましょう。

金融機関で相談する時に大切なことは、「自分の考えを伝えること」と「疑問点は質問すること」です。

理解ができるまで質問をして、自分に合った金融商品を選んでくださいね。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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荒木千秋/本気の家計プロ

荒木 千秋/1983年生
 
【肩書き】
ファイナンシャルプランナー

【得意分野】
資産運用、30代からのライフプラン、相続関連

【経歴】
2005年度 準ミスえびすばし
2014年  神戸大学大学院経済学研究科 修士課程終了
三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行に勤務したのち独立。
担当した顧客は2000人以上。
・第15回 日本FP学会(2014年)
審査委員賞「家計の金融資産選択について」
Keyword:「貯蓄から投資へ」、特性モデル、相対的危険回避度
~日本家計の金融資産に対する行動について研究しています。


【FPになったきっかけ】
同年代の友達と話ていると自分のお金の知識や経験は、
普通の働く女性に貢献すべきだと実感。
銀行に10年勤務したのち、FPとして独立。
現在は、同年代の女性を中心にお金に関する個別相談や、金融機関の販売側と家計を預かる一般の投資者側の両視点に立った証券投資の知識やマネープランの必要性をテーマとした投資セミナーの講師を勤める。


【連絡先】
本気の家計プロ
honki-4yuuu@fp-will.jp

『本気の家計プロ』は、本気で家計を変えたいあなたの安心と納得のしくみ作りを応援するファイナンシャル・プランナーです。
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