3箇所のチェックでOK「ねんきん定期便」の上手な活用法教えます!

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「ねんきん定期便」とは、毎年誕生月に、日本年金機構からハガキや封書で届く年金の記録です。

毎年届くねんきん定期便、きちんとチェックしていますか?

「書いてあることがよくわからない……」と、よく見ず放置しているのはもったいない!実は、ねんきん定期便には、貴重な情報がたくさんつまっているのです。

今回は、「ねんきん定期便」の活用法についてお伝えします!

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「ねんきん定期便」を活用しよう!チェックポイント① これまでの年金加入期間

年金は、20歳から加入します。

ねんきん定期便には、20歳から今まで年金に加入した期間が、月数で書かれています。

たとえば、現在35歳の方で、20歳から22歳までは学生で、学生納付特例を使って免除申請をし、卒業後は就職し厚生年金に加入している場合。

加入月は180月(15年×12ヶ月)となり、内訳には

・国民年金(第1号被保険者) 24月
・厚生年金 156月

と書かれています。

国民年金が「未納」(免除申請もせず払ってもいない)の場合には、加入月にはなりませんので、月数が少なくなります。

会社員の夫に扶養されている場合は、国民年金(第3号被保険者)の箇所に数字が書かれています。

誕生月の2か月前のデータのため、多少の月数のずれはありますが、思ったより月数が少なければ、国民年金を払っていない月があるのかもしれません。

「ねんきん定期便」を活用しよう!チェックポイント② これまでの加入実績に応じた年金額

この箇所には、これまで年金に加入した期間で計算した年金額が記載されています。

これは、老後の年金として将来受け取る金額ではないので、注意しましょう。

180月加入した場合は、180月で計算した金額となります。

国民年金は最大で480月(20~60歳の40年)、厚生年金は70歳まで加入することができます。

これから年金に加入して年金保険料を払っていくことで、将来受け取る金額は増えていきます。

「ねんきん定期便」を活用しよう!チェックポイント③ 最近の月別状況

この欄には、過去1年間の支払記録が書いてあります。

過去1年間に、転職などで国民年金の時期があった場合には、国民年金の箇所に「未納」がないか確認しましょう。

未納期間が長いと、万一のときに、遺族年金や障害年金を受け取れなくなる場合がありますので、注意しましょう。

未納がある場合や、学生時代に免除申請をして未払いがある方は、今払えるのか?必要な金額は?などを「ねんきんネット」で確認できます。

未納や免除により未払いだった国民年金を払うことにより、将来もらえる年金が増え、万一のときに備えることもできます。

「ねんきんネット」も活用しよう!

将来受け取る金額を具体的に知りたければ、「ねんきんネット」の年金見込額シミュレーションを活用しましょう。

「ねんきんネット」とは、インターネットで年金の情報を確認できるものです。

今後の年金の加入方法を入力すると、将来受け取る年金額を予測することができます。

ずっと会社員で働くのか、独立して自営業になるのかなど、自分の今後をイメージしながら、将来受け取れる金額を確認してみましょう。

「ねんきん定期便」の裏面に、ねんきんネットへのQRコードが記載されていますので、アクセスしてみてください。

※最初はID・パスワードを取得する必要があります

年金は、老後の大切な収入のひとつであり、現在の死亡や障害に備えるためのものです。

自分の備えの状況をきちんと確認して、不安を少なくしましょう。

そのために、年1回は必ずご自分の年金記録を「ねんきん定期便」を活用して、チェックしてみてくださいね。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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山田容子/本気の家計プロ

ファイナンシャルプランナー(CFP®)、ファイナンシャルコーチ®、FP技能士(1級)、社会保険労務士。
学校事務、会計事務所勤務、一般会社での人事労務業務を経て、2012年オフィス・ラ・クレ設立。

オフィス名(ラ・クレ=「鍵」)にちなみ、「安心した暮らしに必要な知識と手続の鍵をお渡しする」をモットーにアドバイスを行っている。

【連絡先】
本気の家計プロ
honki-4yuuu@fp-will.jp

『本気の家計プロ』は、本気で家計を変えたいあなたの安心と納得のしくみ作りを応援するファイナンシャル・プランナーです。
平均論や一般論にとらわれず、あなたにあった家計のアドバイスを行います。