投資後の疑問あるある
▶︎私の投資……今の値段はどうなっているの?
株式や投資信託などの投資性のある金融商品は、日々、値動きがあります。
毎日、値段を調べて一喜一憂する必要はありませんが、一週間に一度くらいは、今の値段をチェックしておくようにしましょう。
では、どのようにして調べたらよいでしょうか?
新聞の証券欄にも値段は載っていますが、最初は、膨大な銘柄の中から自分の持っている商品を探すのは大変です。
そこで簡単に調べられる方法としておすすめしたいのが、スマホのアプリです。
利用している金融機関のアプリや、yahoo!ファイナンスなどの金融情報のアプリに自分の持っている金融商品を登録しておくと、値動きが簡単にチェックできるので便利です。
投資信託の商品名は、正式名称ではなく、愛称で載っていることが多いため、購入時にもらう資料で愛称を確認しておきましょう。
値動きを見る時にぜひしていただきたいのが、ニュースと関連づけることです。
「円安だから輸出関連の株が上がったのだな」
「アメリカ大統領の発言が影響して全体的に下がったのだな」
などと考えながら値動きを見ることで、その要因が個別企業の業績によるものなのか、日本経済の状況のよるものなのか、または、世界規模での動きなのかが徐々にわかるようになりますよ。
投資後の疑問あるある
▶︎運用報告書の見方がわからない
投資信託を購入すると、決算期ごとに運用報告書が発行されます。
運用報告書とは、投資信託の値動きや、どのような銘柄で運用しているかなどの、投資信託の運用状況が書いてある書類です。
運用報告書には、投資信託の運用経過がグラフや表でわかりやすく説明されていますから、投資信託の値段がどのように動いているのか、またどのような時に大きく動いたのかを確認しましょう。
また、世の中の動向や今後の経済の見通しなどがまとめてあるので、読んでおくと勉強になりますよ。
インターネットでは、毎月の運用状況を月次報告書で確認できます。
運用報告書よりも、月次報告書の方が簡潔で分かりやすいものが多いので、まずはこちらを見てみるのもいいでしょう。
投資後の疑問あるある
▶︎売り時はいつ?
買った時より利益が出ている場合と、買った時より損失が出ている場合とに分けて考えます。
買った時より利益が出ている場合は、「今のうちに売った方がいいかな」と思うかもしれません。
その時は、投資の目的を考えてみましょう。
配当や株主優待が目的なのか、教育資金や老後資金など長期での運用が目的なのか、または短期で利益をとりたいのかにより、このまま保有する方がいいか、一旦売却する方がいいかの判断ができますね。
買った時より損失が出ている場合、値下がりの理由が世界で突発的におこるできごとの影響によるものか、会社の業績悪化によるものかで考えてみるといいでしょう。
売り時について迷うのであれば、例えば、「10%以上利益が出たら売る」「10%以上損失が出たら売る」という、自分なりのルールを決めるのも一つの方法です。
全8回に渡ってお伝えしてきた投資講座ですが、最初と比べると、投資を身近に感じることができるようになったのではないでしょうか。
金融商品にはいろいろな種類があります。
その中には、あなたの目的、資金、性格に合う商品がきっとあるはず。
少しずつ投資の経験を重ねていくことで、楽しさを感じてもらえるようになるのではと思います。まずは一歩、踏み出してみてくださいね。
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