急かすママの「早くしなさい!」が与える影響① “指示待ち人間”になってしまう
尾木ママこと、尾木直樹(おぎなおき)さんも指摘するのが、急かすことが及ぼす子どもへの悪影響です。
「早く着替えなさい!」
「早く朝ごはん食べちゃいなさい!」
など、「早くしなさい!」と急かすと、子どもは親からの声がけがないと何も動けない子になってしまうことがあるそうです。
もちろん、子どものマイペースなリズムを、そのままにしておくことはできないこともあるため、言い方を少し変えてみるのがコツ。
例えば、「朝ごはんを早く食べなさい!」と言いたいシーンでは、
「8時にお迎えがくるから、7時45分までに準備しようね」
と、具体的なタイムリミットを示し、そのためにどうすべきか、子どもが自分で考えられるように促してみるといいそうです。
急かすママの「早くしなさい!」が与える影響② より反抗的になる
自我が芽生え、育ち始める3〜6歳の子どもにとって、「早くしなさい」と急かすママの一言は、自我をより一層強めてしまうきっかけになってしまうことがあるのだそう。
「今、やろうと思っていたのに……」
「お母さんはいつもうるさい!」
など、反抗的な意見を持つことだって大いにありえます。
何気なく放ってしまった一言が、子どもをより反抗的にしてしまうという影響が少なからずあることは、肝に銘じておいたほうがいいでしょう。
急かすママの「早くしなさい!」が与える影響③ 周りのことが見えなくなる
子どもにとって、強い拘束力・強制力となる、「早くしなさい!」という親からの一言。
親としては急かすだけだったつもりが、子どもにとっては、「早くこなすことだけが全て!」という思考になってしまうことも。
そのため、周りのことは考えずに自分のことばかり……といった、周りに気遣って判断する力が失われるという悪影響も考えられます。
急かすママの「早くしなさい!」が与える影響④ 「人生は急ぐもの」という価値観に
「早くしなさい!」としょっちゅう言われて育った子どもは、急ぐことが日常になり、じっくりと物事を考えたり、取り組んだりすることが苦手になる可能性もあります。
また、早くすることがよし、という価値観で育てば、「人生は急ぐもの」という価値観を持った大人になってしまう場合もあるでしょう。
少し待たされるだけでもイライラしたり、人にも急かすようになってしまったり。
人生は、急いでばかりでは見えないこともたくさんあります。
じっくり・のんびりがいいことも多いですから、急かすだけでなく、ときには子どものペースを尊重してあげたいですね。
親ならば、誰もが言ってしまったという経験があるかもしれない「早くしなさい!」という一言。
急かすことの悪影響もしっかりと頭に入れながら、子育てと向き合っていきたいですね。
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