予約が取れない「まぁるい抱っこ」講座の講師、辻直美先生とは?
今回講師を務めてくださったのは、鈴木おさむさん・大島美幸さんご夫婦を始め、多くのタレントさんやモデルさんも実践されている「まぁるい抱っこ」を提唱されている、辻直美(つじなおみ)先生。
「まぁるい抱っこ」とは、赤ちゃんが本当に心地よいと感じる抱っこのこと。
講座の最中も、泣いている赤ちゃんをなお先生が抱っこすると3秒でピタッと泣き止む……という驚きの光景が、何度も見られました。
元看護師であり、現在も国際災害レスキューナースとしてご活躍中のなお先生は、専門知識と豊富な経験を元に、抱っこの仕方や赤ちゃんとの向き合い方などを多くのママさんに伝えていらっしゃいます。
全国を飛び回るなお先生の講座は、大人気ですぐに満席になってしまうため、予約が取りづらい講座として有名。
今回のイベントも、募集開始後すぐに満席になり、キャンセル待ちが何組も出るくらい人気でした!
重要なのはテクニックより【赤ちゃんとの向き合い方】
なお先生は、「まぁるい抱っこ」のレクチャーの前に、赤ちゃんの様子を観察することの大切さについてお話しされていました。
なお先生によると、赤ちゃんが泣いた時に「……オムツかな?違う。……おっぱいかな?違う。……抱っこかな?違う!」とオロオロとしてしまうパパママが多いそう。
目の前の赤ちゃんの様子を観察せずに、フローチャートのように色々と試してみるのではなく、赤ちゃんとしっかり向き合うことが大切とのこと。
赤ちゃんは、喋ることと同じように泣き、言葉なき言葉で訴えているのです。
例えば赤ちゃんが泣いた時に、小刻みに上下に揺らしながら、背中をポンポンと叩く方……多いのではないでしょうか?
この時、赤ちゃんが泣き止んだとしても、それは、小刻みに揺らされて酔いそうになり、目を閉じているだけかもしれませんし、ポンポンと叩かれる刺激のせいで、眠いのに眠れないのかもしれません。
イベントでは、赤ちゃんの立場に立って考えるために、ペアになってパパママがやりがちな「背中ポンポン」や「首をぐいっとつかむ」動作を体験するワークショップも行いました。
参加者のみなさんも、赤ちゃんの立場に立つことで、
「背中を強くポンポンされると痛い。」
「首をぐいっとつかまれると不快……」
「優しく手を添えられるだけで安心!」
など、納得されているようでした。
赤ちゃんに対しても1人の人間として向き合う
赤ちゃんを良く観察してみると、
「この泣き方はお腹がすいている。」
「なにか、必死で訴えたいことがあるのかな?」
「この泣き方は寂しい時だ。パパ、ママがどうするかを試したいのかな?」
など、だんだんと理解できるようになるでしょう。
きちんと理解して向き合うことができると、赤ちゃんは「この人といると気持ちがいいな」と、愛着を感じるようになるそうです。
ちなみに、赤ちゃんが一度に愛着を感じる人は最大5人で、その順位は常に入れ替わるそう。
これには、参加者のみなさんもビックリ!
「ママは何があっても赤ちゃんの1番!と思うかもしれませんが、ママだって降格する可能性があるので、あぐらをかかないでくださいね!」
というなお先生の言葉に、会場のママたちから笑いが起こりました。
また子供は、真剣に怒ってくれる人にも愛着を感じるそう。真剣な気持ちが伝われば、きちんと謝ることができ、それはやがて尊敬に繋がります。
赤ちゃんに対しても1人の人間として、ごまかさず、きちんと向き合うことが大切なのですね。
「まぁるい抱っこ」とは?
こちらは、参加者の方のいつもの抱っこです。
赤ちゃんの位置が低く、長時間抱っこしていると、ママも腕が疲れてしまいそうですね……。
講座で学んだ「まぁるい抱っこ」を実践した抱っこがこちら!
正しい「まぁるい抱っこ」とは?
なお先生に教えていただいた正しい「まぁるい抱っこ」のポイントは、こちらです。
●股関節に対して脚がVの字になるようにする
●パパママの肘は、外へ逃げないよう内側を向くようにする
●赤ちゃんの頭はパパママのデコルテの位置
●ぎゅっと押さえるのではなく包むように抱く
以上のことに気をつけて、赤ちゃんに「この位置でいい?」と問いかけながら観察して、抱っこの位置を決めましょう。
正しい抱っこ紐の付け方は?
こちらは、参加者の方のいつもの抱っこ紐装着時の様子です。
赤ちゃんとママが離れていて、赤ちゃんの首が反ってしまっていますね。
赤ちゃんの位置も下がりすぎていて、ママは肩が痛くなってしまいそうです。
講座でなお先生に直していただいた「正しい抱っこ紐の付け方」がこちら!
赤ちゃんとママが密着していて、赤ちゃんの頭が、きちんとママのデコルテにきていますね!
なお先生に教えていただいた抱っこ紐を装着する時のポイントは、こちらです。
●股関節に対して脚がVの字になるようにする
●赤ちゃんの頭はパパママのデコルテの位置
●赤ちゃんの首が反らないようにする
以上の項目を意識しましょう。
いかがでしたか?
参加者のみなさんは「まぁるい抱っこ」を学んだだけではなく、赤ちゃんとの向き合い方について、改めて考えるきっかけになったのではないでしょうか?
赤ちゃんに正面から向き合い、赤ちゃんにとって気持ちのいい抱っこを一緒に探ってみてくださいね♪
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。