成田空港に到着ターミナルの免税店が誕生!
海外旅行での「買い物」トラブルとは……?
最近、世界各地でテロが発生し、とても心配ですね。
航空会社は、国際民間航空機関(ICAO)の指示のもと、テロ対策のために
「100mlを超える、あらゆる液体物の航空機内への持ち込みは禁止」
という制限を設けています。
ただし日本では、保安検査後の免税店で購入したものに限り、化粧品やお酒といった100mlを超える液体物でも、機内に持ち込むことが可能です。
とはいえ、乗継便を利用して旅行に出かける場合は、乗継地での免税品を含む液体物の取り扱いは、乗継国のルールが適用されます。
場合によっては、せっかく購入した免税品が、乗継空港で没収されることがあるのです。
そうなれば、いくら安く購入しても無駄になってしまいますね。
免税品のはずがまさかの課税!?
国によって、国内に持ち込める免税範囲は異なります。
例えば、日本へ免税で持ち込める紙巻たばこは、日本製200本、外国製200本の合計400本。
でも、香港へ免税で持ち込むことができるのは、たったの19本。
20本目からは、1本につき1.906香港ドル(日本円で約27円)が課税されます。
さらに、シンガポールは1本から課税対象となり、1箱/20本持ち込むと、日本円で約600円も課税されます。
せっかく出国時に安く買っても、喜びはつかの間。
旅先の免税範囲を事前に調べておかないと、入国税関で、まさかの課税が待ち受けているのです。
海外旅行は荷物との格闘!
海外旅行をするときの悩みのひとつが、荷物。
旅の準備をしていると、あれもこれも……と荷物が増えがちです。
たくさんお土産を買って帰りたいけれど、スーツケースのスペースには限りがあります。行きも帰りも、荷物に関する悩みは尽きませんね。
無料で預けられる受託手荷物の重量は、エコノミークラス利用で20kg、もしくは23kgとしている航空会社が主流です。
重さやサイズに厳しい規定があり、超過すると6,000円~60,000円と、驚くほど高い超過手荷物料金が加算されます。
また、最近のLCC航空会社は、航空運賃に受託手荷物料が含まれていない場合があります。
タダでいくらでも荷物を預かってくれると思っていたら、思わぬお金がかかりますよ。
海外旅行では、「買い物」が原因で、思いがけずお金がかかることがあります。
このトラブルを解決してくれるのが、「到着ターミナルの免税店」なのです。
当面のあいだ、到着ターミナルの免税店で購入できる商品は、外国製品の酒類とたばこのみですが、今まで出国時に買っていたものを帰国時に購入できることで、旅行中の荷物が少なく身軽になります。
また、課税や没収の心配もなくなり、ストレスフリーで旅が楽しめます。
ほんの少し旅の仕組みを知り、上手に免税店を利用すると、無駄なお金を支払わなくて済みますよ。
笑顔で楽しく旅ができるよう、上手な旅のマネー術を身につけくださいね。
(JAL・ANA超過手荷物料金、為替レート、免税範囲は2017年9月1日現在)
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