突然の”授乳拒否”……
赤ちゃんは、産まれてから、離乳食が始まる生後5〜6ヶ月頃までの間、ママの母乳や粉ミルクだけで過ごすこととなります。
特に、母乳で子育てをするママにとっては、一日に何度もある授乳の時間は、赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間でもあります。
赤ちゃんも、ママのおっぱいに心が落ち着いたり、安心が得られるもの……と思っていたら、ある日突然、おっぱいを嫌がりだした。
おっぱいをあげようとしても、泣き叫び、体を大きく反らして嫌がったり。
お互いにとって幸せな時間だったはずが、「なぜ?」と悲しい気持ちでいっぱいですよね。
「授乳拒否」の原因は?
赤ちゃんが授乳を嫌がる原因とは、一体、何なのでしょうか?
様々な環境や体の変化が考えられます。ここでは、その一例をご紹介します。
《乳頭混乱が起きている》
母乳だけではなく、哺乳瓶やおしゃぶりを使用している場合には、直母の時と飲み方が違います。
哺乳瓶の方が飲みやすく作られているため、哺乳瓶の人工乳首に慣れてしまうと、おっぱいが飲みにくく感じ、泣き出してしまうことがあるようです。
《母乳の味が変わった?出にくくなった?》
ママの食生活は、今までと同じですか?甘いものや脂っこいものを食べ過ぎたり、産後ダイエットをしようと、食事の量を減らしていると、母乳が出なくなってしまったり、味も変わっていきます。
赤ちゃんは、母乳やミルクしか口にしていないため、味の変化にとても敏感です。
また、片方のおっぱいだけを嫌がるケースもありますが、母乳は、右と左で開いている乳腺・乳管の数と出る量が違います。
片方だけ詰まってしまっていることも考えられるため、嫌がる方の胸をマッサージしたり、飲ませ方をいつもと変えるなどすると、状況が変わるかもしれませんよ。
《赤ちゃんの体の変化は?》
赤ちゃんは、体の調子が悪いときにも、授乳を嫌がることがあります。
口内炎ができていると、母乳がしみて痛かったり、風邪気味による鼻づまりで飲み辛いことも。歯の生えはじめには、口の中がむずむずして気になるようです。
便秘が続いていたり、お腹の調子が悪い場合にも授乳を嫌がることがあるので、赤ちゃんの不調を取り除いてあげることも大切です。
「授乳拒否」を乗り越える対処法
赤ちゃんが授乳を拒否する理由を見極めたら、その原因を取り除いてあげましょう!
乳頭混乱を起こしている場合には、まず、直乳でしっかりとあげてから、哺乳瓶を使うよう意識します。
はじめは泣いて嫌がるかもしれませんが、赤ちゃんが吸ってくれなくなると、母乳は出なくなってしまいます。
根気よく続けることで、きちんと母乳を吸ってくれるようになる日を待ちましょう。
母乳がすでに出にくくなっている場合や、母乳の味や質が変わってしまったかも……という場合は、ママが、しっかりとバランスのとれた食事を意識することが必要です。
和食や野菜・米を中心とした食事を摂ることで、美味しい母乳を作ってあげましょう。母乳が出やすくなる、ハーブティーなどを飲むのもオススメです。
また、病院で行われている母乳外来を活用したり、乳頭マッサージを続けてゆくことで、改善を目指しましょう。
「授乳拒否」はきっかけの一つ……?
授乳を嫌がる赤ちゃんの月齢に合った対処法を行うことも、大切です。
生後1〜4ヶ月くらいの月齢の低い赤ちゃんであれば、授乳の回数を増やすことで、吸わなくなってしまうことを避け、ママの体で母乳を作り続けられる環境を整えられます。
嫌がられながら授乳を続けるのは、ママにとっても辛いことかもしれませんが、ママにとっても、赤ちゃんにとっても良い結果に繋がる!と信じて、根気よく続けてましょう。
また、生後5〜6ヶ月の時期であれば、離乳食を開始するタイミングともなるかもしれません。
母乳は、いつかは終わるものです。これを一つのきっかけと捉え、離乳食を開始し、食べ物から栄養を摂っていけるようになれば、スムーズな卒乳に繋がるかもしれません。
どちらにせよ、ママや赤ちゃんの負担になるようであれば、母乳に「こだわりすぎない」というのも大切なことです。
いくら栄養たっぷりと言われている母乳でも、ママや赤ちゃんのストレスになってしまうのならば、無理をしすぎないことが一番ですよね。
いかがでしたか?子育ては、いつも悩みや迷いの連続です。お子さんと向き合い、原因を探し、うまく乗り越えていけると良いですね。
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