「マミーブレイン」とは?
産後は情緒が不安定になり、忘れっぽくなったり、考える力が一時的に弱くなります。
ぼーっとしてしまったりするのも、症状の1つ。
「今日、予防接種の予約していたのに、すっかり忘れていた!」
「あれ?私、リビングに何を取りに来たんだっけ?」
などということが続いたら、マミーブレインかもしれません。
「マミーブレイン」の原因は?
マミーブレインの原因は、ホルモンバランスが急激に変化し、疲労が極限に達してしまうことと、脳の縮小だと言われています。
妊娠、出産では、精神的、肉体的に非常に大きな負担がかかるばかりでなく、ホルモンバランスが急激に変化し、うつ状態になったり、イライラしやすくなることが知られています。
四六時中授乳をして、泣いている赤ちゃんをあやし、世話をするのは本当に大変なこと。
こういったことが原因で、疲労が蓄積し、思考が回らなくなるのは、必然的なことですよね。
「マミーブレイン」はいつまで続くの?
妊娠中に4%程度縮小された脳が戻るのは、産後半年〜1年経った頃だと言われています。
家事や育児を同時進行できたり、短時間でできるようになるのはこのためです。
戻る時に、重要な機能を司る脳のサイズは大きくなり、パワーアップ。「記憶力」や「学習能力」「度胸」が備わって、賢くなります。
独身の頃はどことなく頼りなかった女性が、母になってから急に家事、育児、仕事をバリバリこなすスーパーママに変化した、というケースを耳にしたことはありませんか?
これも、脳の変化やホルモンの作用などが原因なのかもしれませんね。
「マミーブレイン」の対策
マミーブレインの対策として、小さなことでもメモを取るようにする、日記をつける、周囲に状況を話して理解をしてもらう、などが大切です。
新生児との毎日で、新しく覚えなくてはいけないこと、こなさなくてはならないことがたくさんあるので、脳がパンクする前に自分を守る術を身につけましょう♪
「母は強し」という言葉もあるように、家事や育児の同時進行が得意になったりと、子育てを通じて培われる能力もたくさんあります。
マミーブレインは一時のものだと、ポジティブに捉えていきましょう♪
監修医 高橋しづこ先生のコメント:
自分を責めすぎず、うつにならないように、うまく向き合っていってほしいです。
DHAなどのサプリメントなども活用してみては。
監修◆高橋しづこ(たかはししづこ)
産婦人科医
産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、医療倫理学博士のライセンスを持ち、39歳で第1子、41歳で第2子、43歳で第3子を出産して3人の子をもつ母。 自身の高齢不妊や妊娠、出産の経験から、患者の心に寄り添うことをモットーとしている。
書籍『せかいがかぜをひいたから』オリジナル絵本サイト「YOMO」2020年8月公開
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。