育休パパが語る《育休復帰後の変化》
4yuuu!:育休復帰してからは、育児や夫婦関係などに変化はありましたか?
松村さん:
「育休復帰後は、なかなか子どもとの時間が取れないので、朝会社に行く前に10分くらい長女とお散歩して、触れ合う時間を作ることが多いです。
また、1ヶ月間育休をとってみて、子どもと生活する大変さを知りました。
育児って、諦めの連続ですよね。
好きなように時間を使えなかったり、思うようにいかなかったり、フラストレーションがたまるし、子供と遊ぶと体力を持って行かれます。
その大変さがわかった分、妻にも優しくなれて、思いやりがもてるようになりました。
育休中は児童館などにもよく行ったので、妻の交友関係を知ることにもつながりました。
家での会話で『◯◯ちゃんのママ』と出てくると、あの人のことだな、と細かくわかるようになったので、さらに会話もはずむようになりましたね。
実は長女が生まれた時、喧嘩というか、産後クライシスというか、妻と溝ができた時期もありましたが、次女が生まれた時はなかったですね。」
4yuuu!:本当に、育休を取って良いことばかりでしたね!反対に、育休を取ったことでのマイナス面ってありましたか?
松村さん:
「マイナス面……面白みがないかもしれませんが、マイナス面がなかったんですよね。
同僚に仕事を請け負ってもらうことで、負担をかけてしまったことは少なからずありましたかね。
でも、僕の仕事はPCと電話があれば、基本的にどこでも働けるので、最低限の仕事は家でしていました。
長女がお昼寝をしている時や、寝かしつけで一緒に寝てしまった時は夜中に起きてから仕事をしていたので、体力的にきついことがあったのと、仕事にタイムラグが出てしまうのは少し大変でした。
しかし、周りの助けや理解もあり、業務は滞りなく行えたと思います。」
育休復帰後のまわりの反応は?
4yuuu!:育休中や育休復帰後のご両親やご友人、同僚の方など、まわりの反応はいかがでしたか?
松村さん:
「両親たちは、『そういう時代なんだね。』『僕も若かったら取りたかったよ!』と肯定的な反応でした。
同僚も、取れるなら育休を取りたいと思っている人も多いようで、実は何名かから相談を受けています。
公園で毎回会うお母さんも、育休中ですと言うと『いいですねー!』と驚きながらも肯定的な反応でした。基本的にマイナスなことを言われたことはないですね。」
パパが「育休を取りたい」と声をあげやすい環境を!
4yuuu!:ズバリ!育休パパを増やしたいですか?
松村さん:
「そうですね!
でも、みなさん様々な事情がありますし、"子供と四六時中一緒にいるよりも、程よく距離を取っていた方が愛情を注げる"という方もいらっしゃると思うので、取りたいと思っている方は取ることをオススメします。
僕の会社はかなり開放的で、育休制度はないものの、上司に色々言いやすい環境でした。それでも、提案資料を作ってから副社長に出すまで、やきもきしたし、悩みました。
閉鎖的ではない会社でも、育休を取りたいと声を上げることはかなり勇気がいったので、もっと社会全体が『育休を取りたい!』と声をあげやすい環境になるといいなと思います。
僕は、育休について厚生労働省のHPなどで調べましたが、調べていく中で、育休の制度の内容を知らない人がほとんどだということに気づきました。
実は、法律で育休を取っても最大1年間は手取りの8割がもらえるようになっているんです。ちなみに、両方共働きの場合は、期間が少し伸びます。
育休を取るか取らないかは別にして、もっとみんなに育休についての知識が広まったらいいなと思います。」
男性社員が育休を取得することについて、人事の方にも聞いてみました!
ここで、松村さんの育休取得について、人事の須藤さんに聞いてみました。
4yuuu!:会社で育休を取ったことがある方がいなかったとのことですが、育休を取りたいという松村さんの申し出にどう感じましたか?
須藤さん:
「弊社では育休は前例がなかったですし、多くのクライアントを抱える松村が、仕事を休んで育児……というのに、正直不安がありました。
しかし時代が時代ですし、『一生のお願い!』とプレゼンされて熱意が伝わってきました。
そして、松村さんだったら、良い道筋をつけてくれるかなとも思いました。
同僚に迷惑をかけてしまうのは事実ですが、松村さんなら実績もあるし、人柄に信頼感もあったので、後押ししました。実際、すごくいい事例になったと思います。
やはりビジネスをしているので、やるべきことはやる必要がありましたが、松村さんは権利を主張するだけでなく、きちんとこなしてくれた。
つまり、大成功でしたね。」
松村さん:
「実際僕も、育休をとった後、仕事に対するモチベーションが上がりました!
1ヶ月育休を取らせてくれた会社に対する感謝の気持ちが大きく、さらに会社に貢献したいと思うようになりました。
子どもがパパと遊んでくれる期間って、10年ないくらいだと思うんですよね。その中の1ヶ月を一緒に過ごして愛情を注げたことを、本当に満足しています。
もしもう1人生まれたら、もう一度育休を取りたいです!次はもうちょっと長く取れたらいいなと思います。」
いかがでしたか?
自信を持って「育休を取ってよかった!」と語る松村さんが、とても印象的でした。
実際に育休を取得した松村さんを見て、他の社員の方も「僕も取りたい!」と思っていらっしゃるということで、会社としても大成功だったのではないでしょうか?
ぜひ男性も「育休を取りたい!」と声をあげやすい社会になってほしいですね。
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