効果は400万円以上にも?「借り換え」を検討してみよう!
新たに別の金融機関でローンを組んで、今借りているローンを返済することを「借り換え」といいます。
借り換えの目安は、下記の3つです。
①現在のローン残高が1千万円以上
②残りの返済期間が10年以上
③今の住宅ローンとの金利の差が1%以上
この条件をすべて満たすと、借り換えのチャンスがあります。
家計節約に向け、借り換えを実践された方の中には、400万円以上もの効果が出た方もいらっしゃいます。
住宅支援機構フラット35のホームページ上でも、試算が可能です。借り換えシミュレーションで効果を確認してみましょう。
繰り上げ返済方法は「期間短縮型」と「返済額軽減型」がある
繰り上げ返済とは、毎月のローン返済に加えて、まとまったお金を上乗せして返す方法です。
返済期間を短くする「期間短縮型」と、毎月の返済額を少なくする「返済額軽減型」の2種類があり、どちらかを選びます。
例えば、5年前に2500万円を借入期間35年、全期間固定2%で借りて、6年目に200万円の繰り上げ返済をした場合で比べてみましょう。
「期間短縮型」では、毎月の返済額は変わりませんが、返済期間は3年5か月短縮され、繰り上げ返済をしない場合と比べて、総支払額は140万円の軽減となります。
また「返済額軽減型」では、毎月の返済額から7,400円減り、こちらは繰り上げ返済をしない場合と比べて、総支払額は約65万円の軽減となります。
期間短縮型と返済額軽減型を比べると、期間短縮型のほうがより利息の軽減効果が高いことがわかります。
最近は、繰り上げ返済の最低金額を引き下げたり、繰り上げ返済手数料が無料になったりする金融機関もあります。
今後、マイホームを検討する方は、家計節約のためにも、住宅ローンの繰り上げ返済の条件も要チェックですね。
節約のポイントを見逃さないで!
住宅ローンにおいて、「繰り上げ返済はしたほうがいいのか」という声もよく聞きます。
早く完済したいという想いは、誰もが抱くことでしょう。確かに、繰り上げ返済は利息の軽減効果が出ます。
ただし、無計画に繰り上げ返済をしたことで、教育資金が準備できなかった……では、困ります。
やみくもに繰り上げ返済をするのではなく、家計の状況に合わせた返済プランを考えることが大切です。
住宅ローンは、家計の中でも大きな割合を占めている支出です。
ローンの借り換え、繰り上げ返済は、家計にとって節約効果の高いもの。だからこそ、数年先の支出や貯蓄額のバランスを考え、計画的に行うことが必要です。
ローンの借り換えや繰り上げ返済ができなくても、金融機関への相談や交渉は無料です。ダメ元で、金利の引き下げや条件変更の交渉をしてみるのも、手ですよ♪
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。