子どもも水虫になることはあるの?
靴下を履かずに、スニーカーを履きたがる子どもは案外多く、「足裏や靴が、臭い!」「水虫になりそう……」と感じているママは多いようです。
実は、子どもでも水虫になることはあるので、油断はできません。
家族内に水虫の人がいなかったとしても、園や学校内で裸足で遊んだり、トイレスリッパに菌がついていたりと、感染経路は多数。
水虫は、正式には白癬(はくせん)という皮膚の病気で、白癬菌(はくせんきん)というカビ菌の一種に感染することが原因です。
最近、水虫の子どもが増えているって本当?
最近、水虫の子どもが増えているのは、近年の生活スタイルと関係があるようです。
昔は、小学校の教室内でも校庭でも裸足の子が多かったようですが、近年は子どもたちは靴を履いていますよね。
大人のように、靴や靴下を履いたまま過ごす時間が長いので、足の蒸れが原因で水虫になる子どもが増えているのだとか。
白癬菌は高温多湿の環境を好むため、靴や靴下で蒸れている足は、白癬菌にとって好環境なのです。
子供の水虫について①大人の水虫との違いは?
水虫の症状としては、大人も子どももほとんど同じです。
以下のような症状が出ていたら、注意しましょう。
✔︎かゆみを訴えている
✔︎皮がむけている
✔︎赤い湿疹が出ている
✔︎小さい水ぶくれがある
✔︎足の指の間が赤くなっていたり、ふやけている
気温が涼しくなるにつれて、徐々に症状はおさまりますが、爪の水虫を合併すると治すのが大変になるので、早めに対処しましょう。
子供の水虫について②足以外に水虫(白癬)の症状が出やすいのは……?
子どもの場合は、足裏や足指だけでなく、頭や手にも発症しやすいのが水虫の特徴です。
手の皮が白っぽくなり、カサカサしていたり、むけている時は、手白癬の可能性があります。
また、頭部白癬と呼ばれる症状も、子どもの頭によく見られます。
髪の毛が楕円形に抜けたり、頭皮の表面に大量のフケのようなものが見られる場合は、念のため皮膚科に行きましょう。
自覚症状やかゆみがないので、日々の親の観察力が問われます。
ちょっとおかしいなと感じたら、早めの診断がおすすめです。
子供の水虫について③水虫は自然治癒するの?
強い痛みやかゆみがあることはマレなので、放置されがちな水虫。
子どもの足裏や足指の周りを普段から気にしていないと、気づきにくいかもしれません。
でも、治療せずにいると水虫菌が増え続け、手や頭に広がったり、他者に感染したりします。
自然に治るものではないので、薬を使った根本治療が必要です。
子供の水虫について④普段からどのようなケアをすべき?<水虫対策>
男性特有の皮膚病のイメージがありますが、女性や子どもにも感染するので、あなどれません。
普段から手洗いを徹底し、入浴時に足裏・足指までしっかり洗うことで、ある程度の予防はできます。
万が一、白癬菌に感染しても、約24時間以内に洗い、十分に乾燥させれば、発症を防げます。
女性の場合は、長時間革靴やブーツを履き続けて、靴の中が蒸れている状態が一番危険。
秋冬のブーツ着用後のケアを怠らないように、気をつけましょう!
知っておいて損なし!水虫と似ていて誤診されやすい病気とは?
最後に、水虫と似ていて、誤診されやすい汗疱(かんぽう)についてもご紹介します。
症状としては、手の平や指先、足の裏などを中心に小さな水泡が数多く現れます。
はっきりとした原因は解明されていませんが、汗の多い子どもに見られ、水虫と似ているので誤診されやすいようです。
いつも汗で手足が湿っている子は、特に注意しましょう。
一見、水虫と似た症状ですが、皮膚科で採取した皮膚を顕微鏡でチェックしてもらえば、その場で水虫か汗疱かを判断してもらえます。
汗疱の場合、薬を塗ると大きく改善されるので、症状が広がる前に診てもらいましょう♪
子どもが水虫にかかったら、ちょっとショックですよね。
大人以上に汗をかきやすかったり、靴下なしにスニーカーを履きたがる子どもとは、切っても切れない関係の皮膚病・水虫。
普段からマメに足裏チェックをしたり、清潔さを保つよう、心がけたいですね♡
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