【ボーナスいくら？】49歳、情報サービス業の場合
プロフィール
49歳、男性
情報サービス業SE、年収563万円
家族構成：妻(50代、パート)、子ども1人(小学生)
今年度の夏季ボーナス：少し増える見込み
【相談内容】収入が低くて、家族を満足させてあげられないのが悔しいです。
「収入が低くて生活がギリギリです。リフォームや家族旅行などができず、家族にいい思いをさせてあげられません。リーダーとして主体的に働いているのに評価が低く、給料に不満が溜まる一方。打開策が見つからず、途方に暮れています」
現在のボーナスは平均と比べると高い？低い？
同じ年代の平均と比べてみて
相談者さんと同年代である45〜49歳の1年間のボーナス平均支給額は、約119万円*です。
*……参考：厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
相談者さんと同じ情報通信業の平均支給額は、夏季が約74万円*、冬季が約71万円*です。
*……参考：厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考：厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
相談者さんのボーナスは夏季・冬季・その他の賞与を合わせて68万円ですので、年代別・業種別ともに平均よりも少ない額と言えるでしょう。
今は何を優先すべき？ボーナスしか貯蓄できない家計の打開策
現状ではリフォーム費用の捻出は難しい
相談者さんの手取り月収は約33万円*。
それに対して、3人世帯の毎月の平均消費支出は346,353円*です。
月収がほぼ生活費に消えてしまうため、貯蓄するのはなかなか難しいと言えます。
リフォーム費用は修復箇所にもよりますが、平均434万円*ほどかかるといわれています。
仮にこの金額を貯められたとしても、今はお子様の教育資金の準備を優先したほうがよいでしょう。
そのため、リフォームや旅行といった大きな支出は一度ご家族で話し合い、時期を見直すことも選択肢の一つ。家族みんなで使うお金だからこそ、周囲の理解を得ることで気持ちの負担が和らぐはずですよ。
*……手取り月収を年収の8割程度と見て次の式で算出：(563万円－68万円)÷12か月×0.8＝約33万円
*……参考：総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表2024年」
*……参考：一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「2024年度 住宅リフォームに関する 消費者(検討者・実施者)実態調査報告書」(p.23)
リーダー経験を生かして転職を
IT業界では、40〜54歳でも約半数は転職によって賃金が増加しています*。
リーダーとして現場でご活躍されている経験を生かして、企画立案・プロジェクト管理として採用された場合、年収800万円程度*に到達できる可能性があります。
転職を検討されるとよいかもしれません。
*……参考：厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」(p.17,20)
夫婦で収入アップをめざす
現在の奥様のパート収入は年約20万円。
月2〜3万円でも増やせると生活にゆとりが出てきそうです。
お子様が下校する前に終わる仕事を探して、無理のない範囲で勤務時間を増やせるとベスト。家計全体で収入アップできる方法を考えてみましょう。
まとめ
・ボーナスでしか貯蓄できないため、今は教育資金の準備を優先。
・リーダー経験を生かして、転職して収入アップを図りましょう。
・可能であれば奥様のパート時間を増やしてもらえるとよいでしょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
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