【相談内容】10年固定金利にしているけど、固定金利期間が終わったら金利はいくらになるの?
「現在、10年固定金利で住宅ローンを返済していますが、固定金利終了後の金利が心配です。変動金利に切り替わると金利上昇のリスクがあると聞きました。借り換えや固定金利の再選択……どうするのがベストでしょうか?」
プロフィール
30代後半、女性
夫名義の住宅ローンを夫婦共働きで返済中
家族構成:夫(30代、会社員)、子2人(小学生)
借入額:2,600万円
ローン残高:2,300万円
月あたりの返済額:6.7万円
返済期間:35年
固定金利と変動金利はどこが違う?メリット・デメリットは?
相談者さんは、10年固定金利期間後の金利プランをどうすべきか悩んでおられるご様子。
まずは、固定金利と変動金利の違いについて説明しますね。
固定金利
契約時に決めた金利で支払い続けます。
金利が変わらないので、長期的な返済計画を練りやすく安心です。
変動金利に比べて金利が高い傾向にあります。
変動金利
定期的に金利が見直され、金利が変動します。
固定金利よりも金利が安いのが一般的。
金利が上昇したときに月々の返済額が増えるリスクがあり、金融市場の動向に注意が必要です。
固定期間終了後は、たいてい自動的に変動金利に切り替わります。
それまで優遇されていた金利引き下げ幅が小さくなるため、金利が上がって返済額が増える場合が多いですよ。
子育て世帯におすすめの金利プランは?
現在、各金融機関で金利が少しずつ上がってきています。
リスクを極力抑えたいなら、固定金利を選択されるのが安心かもしれません。
特に、子どもたちの教育費がこれから増えていく見込みです。
大学進学までにまとまった教育費を用意する必要があるので、金利上昇時のリスクをあまり許容できないと言えます。
返済額を安定させて資金計画を練りやすい固定金利を選ぶのがベターでしょう。
もちろん、金利をよく比較して決めてくださいね。
たとえ0.1%、1%の金利差でも将来的な返済額に大きな差が出ますよ。
例えば、10年後の残債として2,000万円を想定してみます。
元利均等型固定金利2%で、25年間返済するケースで考えてみましょう。
金利2%なら総返済額は2,544万円ですが、金利2.1%になれば総返済額が約29万円増加、3%になれば約302万円増加してしまいます*。
*……参考:住宅金融支援機構「フラット35 借入希望額から返済額を計算」
借り換えも検討すべき?判断目安と注意点
切り替え後の金利がかなり高い場合は、ほかの金融機関への借り換えも検討しましょう。
一般的に金利差1%以上、残債1,000万円以上、残りの返済期間10年以上で、借り換えメリットがあるといわれています。
注意ポイントは、手数料も含めた総返済額を計算すること。
住宅ローンの借り換えでは、事務手数料や登記費用などが再度発生します。
また、この間に病気を患っていると団体信用生命保険の加入が難しくなり、契約できない場合があるので気をつけてくださいね。
まとめ
・変動金利は固定金利よりも金利が安めだが、金利上昇リスクあり。
・子育て世帯はリスクを避けたいので、固定金利を選ぶと安心。
・借り換えも有効だが、手数料も含めた総返済額で比較すること。
※この記事で扱うテーマは、マネー相談に寄せられる一般的なお悩みに、AIと編集者が一部編集を加えたものです。相談への回答および解説はすべてFP資格を持ったライターが対応して執筆しています。
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
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