【リアル給与明細】50歳、サービス業事務職の場合
プロフィール
50歳、女性
サービス業、事務職
▼現状
労働時間:月160時間(残業20時間)
ボーナス:28万円
家族構成:1人暮らし
世帯年収:310万円
【相談内容】節約していますが、生活がギリギリで貯蓄もありません。勤務を続けても年収が増える可能性は低いですが、年齢的に正社員での転職は厳しく、悩んでいます。
解説するのは……
◆綾瀬わか
FP2級ライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
平均よりもかなり低めの給与水準
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、一般事務員50〜54歳の平均年収は約530万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
質問者さんの年収は310万円。月20時間の残業代が含まれての額であることを考えれば、平均よりもかなり低めの給与水準と言えます。
50代でも転職できる可能性あり
総務省統計局の調査によると、2024年の転職者は25歳〜34歳で76万人、35歳〜44歳で61万人、45歳〜54歳で58万人、55歳〜64歳で49万人*。
*……参考:総務省統計局「労働力調査・年齢階級別転職者数及び転職者比率」
質問者さんと同世代の50代でも転職した人は実は多いと言えます。
さらに、厚生労働省の調査によれば、50歳〜54歳で転職後に賃金が増加した人は全体の35%*いるとわかります。
*……参考:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況」
質問者さんは現在の給与水準がかなり低めですので、転職できれば給与が上がる可能性がありますよ。
また、定年後に再雇用制度や勤務延長制度の適用があるかどうかも大事なポイント。
転職時によく確認しておきましょうね。
副業で収入を増やす
月2〜3万円の収入アップでも家計を大きく助けてくれます。ぜひ副業も検討しましょう。
データ入力やブログ記事執筆等の副業は初期費用がかからず、専門的な技能も要りませんので、初心者でも手軽に始められます。
また、未経験でも挑戦しやすい簿記3級等の資格取得も視野に入れましょう。経理業務が可能になり、仕事獲得率アップも期待できます。
副業で経理の仕事を続ければ、転職活動で生かせる可能性もありますよ。
まとめ
・平均よりもかなり低めの給与水準。
・あきらめずに50代でも転職活動を始めましょう。
・資格を取りながら、副業で収入を増やす。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
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