【貯蓄額】36歳、男性の場合
プロフィール
36歳、男性
製造業、年収360万円
ひとり暮らし
【相談内容】投資依存症?投資ばかりで現金がありません……。
「投資依存症になっているようで、現金に余裕ができたらすぐ投資にまわさないと機会損失してしまっているように感じてしまいます。投資にお金を割きすぎて、手元の現金が不足しがちです。投資しながら今の生活を楽しみたいので、現金も確保しておきたいと思っています」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
質問者さんの貯金額は平均よりはやや低いものの、中央値の約5倍となっていますね。
投資と現金貯金のバランスを取るために大切な考え方とは?
質問者さんは投資に対する意識がとても高く、「今使うよりも将来増やした方が得」と感じる場面が多いのですね。
その姿勢は、資産形成を成功させるうえで非常にプラスになります。
しかし、投資に偏りすぎると手元の現金が不足してしまい、生活のゆとりが損なわれることもあるので注意が必要です。
投資の目的を明確にする
質問者さんの場合は「投資の目的を明確にすること」が大切です。
例えば「65歳の定年までに2,000万円を貯める」といった具体的な目標を立ててみましょう。
質問者さんは現在500万円を投資しており、これを年利6%で運用できると仮定すると、追加投資がなくても65歳時点で約2,709万円になる計算です*。
*……野村証券「みらい電卓」にて試算
目標がはっきりすると、今後どれくらい投資すべきかが見えてきます。
目標額が見えると、必要な投資額がわかるだけでなく「これ以上は追加投資しなくても十分」 と判断できるようになりますよ。
将来は「取り崩すフェーズ」に
投資はお金を増やすだけでなく、自分の生活を支えるためのものです。
いくら資産を増やせても、取り崩せないと意味がありません。
「増えれば増えるほど安心」という気持ちが強すぎると、せっかく築いた資産を「怖くて使えない」状態になってしまうこともあります。
「感情」ではなく「数字」で資産管理をする癖をつけると、投資と上手に付き合えますよ。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円です。
・投資依存症から脱却するためには、投資の目的を明確にして、感情ではなく数字で資産管理しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
同年代の貯金額は……
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